2018年08月16日
スタッフブログ
インプラント治療ができないケースはある?
機能面、審美面ともに優れ、他の歯に影響をあたえることがほとんどないインプラント治療ですが、誰でも受けることができるわけではありません。というのもインプラントは外科手術を伴うため、治療に適合できないケースがあるからです。
■インプラント治療に不適応なケースとは
・成長過程の方
まず成長過程の方はインプラント治療ができません。成人して顎の骨がしっかりすればインプラント治療は可能ですが、成長段階にある年齢層の方はインプラントが不可能です。
・ガン治療中の方、顎の骨に放射線治療を受けている方
ガンで治療中の方は免疫力が低下している場合が多く、症状が安定するまではインプラント手術を避けたほうがよいでしょう。放射線治療を受けている方は骨の治癒力が低下している可能性があるため、インプラントと顎の骨の結合が難しくなってしまいます。
また顎の骨に放射線を受けている方は外科処置を受けることができません。麻酔や外科処置で骨髄炎を起こす可能性があるため、お口周りに放射線治療を受けている方のインプラント治療は禁忌です。
・重度糖尿病の方
重い糖尿病で、血糖値のコントロールが悪い方は基本的にインプラント治療を避けたほうがよいと言われています。傷の治りが悪くなったり、免疫量が低下することで細菌感染のリスクが上がることなど、重い糖尿病の方はインプラント手術は避けたほうがよいでしょう。
・血圧のコントロールができない方
高血圧症の方でも、主治医の指示に従い薬を服用し、きちんと通院している方はインプラント治療は可能です。
しかし主治医の指示にどおりに薬を服用しない方は血圧のコントロールが難しく、手術中に血圧が上昇して脳出血などを起こす可能性があります。
・重度の肝疾患や人工透析を受けている方
肝硬変、急性肝炎など重度の肝疾患を患っている方も、インプラント治療は基本的に避けたほうがよいでしょう。
また人工透析を伴う腎疾患に、免疫力の低下が心配されるためインプラント治療ができません。
・骨粗鬆症の方でBP製剤を服用中の方
骨粗鬆症の方は、服用しているお薬によって外科治療ができない場合があります。
ビスホスフォネート(BP製剤)を現在服用している方、あるいは過去に服用していた方が外科手術を行うと、骨が壊死してしまうことがあります。
・顎の骨が薄い方
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋入するため、ある程度の顎の骨の量が必要です。顎の骨が薄い方はインプラントと骨の結合が難しいため、骨を増やす処置などが必要になります。
■症状によっては手術可能なケースも
インプラント治療ができな、あるいは難しいケースについてご紹介しました。
インプラントは外科手術を伴うため、全身疾患がある方や服用している薬などによりインプラント治療ができない場合があります。ただ状態によっては手術が可能となる場合があるため、インプラント手術ができるかどうか主治医とよく相談してください。
なおインプラントができない場合は入れ歯になります。入れ歯は外科手術を伴わないため、全身疾患があっても問題ありません。ただし抜歯が必要なケースでは歯を抜いても大丈夫かどうか、主治医とよく相談しましょう。
2018年08月15日
スタッフブログ
インプラントの治療期間は?
インプラントは噛む機能を回復させる治療法の中でも機能面と審美面を兼ね備え、他の歯に負担がかかりにくいという優れた特徴を持っています。しかし入れ歯やブリッジと比べると治療期間が長くなるため、インプラント治療をためらう方も多いでしょう、
今回はインプラントの治療期間を中心にお話をいたしますので、インプラント治療をお考えの方は是非ご参考ください。
■インプラントの治療期間はどのくらいかかるのか
インプラントは、外科手術を行って顎の骨に人工歯根を埋め込み、骨とインプラント体がしっかりと結合する期間が必要になります。
そのため同じ機能回復治療である入れ歯やブリッジと比べると治療期間が長くなります。
インプラントの治療期間の目安は、3~10か月ほど必要となります。
これは部位や本数、そして術式によって異なりますが、いずれにしてもインプラント体と顎の骨の結合のための安静期間を要するため、入れ歯やブリッジよりははるかに治療期間がかかってしまいます。
なお総入れ歯の方や歯を全部失った方向けのオールオン④という術式は、手術したその日に仮歯を入れることができますが。治療期間は6~8か月ほど必要になります。
■インプラントの術式について
インプラントには一回法と二回法という手術の術式があり、患者様のお口の中の状態によって術式は決定しますが、大部分が二回法の術式で行われます。
・一回法・・・外科手術を一度だけ行う術式。インプラントを顎の骨に埋め込む手術の際に、人工歯を連結させるためのアバットメントを歯ぐきから出した状態で安静期間に入ります。インプラント体と骨の結合が確認できたら、次は人工歯の型取りを行い、できあがった技工物を装着します。
・二回法・・・外科手術を二度行う術式。インプラント体を顎の骨に埋め込むとき、連結部分のアバットメントまで歯ぐきへ埋め込み、安静期間に入ります。顎の骨とインプラント体の結合が確認できたら、埋め込んでいたアバットメントを歯ぐきから露出させるための二次手術を行い、傷口の治癒を確認後、人工歯の型取りを行って装着します。
二回法はほとんどの症例で対応できますが、手術を二度行うため患者様の負担がやや大きいことがデメリットです。
・オールオン4など即時負荷
総入れ歯の方など、歯が全くない状態の患者様に適したオールオン4は、4本のインプラントで10本~12本の人工歯を支える治療法です。総入れ歯ではガタガタして噛めなかった方に適したインプラント治療法です。問題がない場合、一日で仮歯を装着可能なことが大きな特徴です。オールオン4の治療期間はおよそ5~7か月であり、その間仮歯やお手持ちの入れ歯で過ごすことができます。しかし高い技術を要する治療法であり、どこの歯科医院でも導入しているわけではありません。
オールオン4を検討中の方は、オールオン4の実績や症例が豊富な歯科医院を選ぶことが非常に大切です。
インプラントの治療期間は、カウンセリングから始まって手術、結合期間が必要になります。この間が長いことがネックとなり、インプラント治療をためらう理由のひとつと考えられます。しかしインプラント治療は骨とインプラント体の結合がなくては始まりません。
メリットの多いインプラントですが、治療期間が長くなることは大きなデメリットになるでしょう。こんなに長い時間がかかるなら、入れ歯にしておいたほうが良かった、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
インプラントをお考えの方は、治療期間や費用などもしっかりと相談し、納得した上で治療を受けるようにして下さい。
2018年08月14日
スタッフブログ
歯ぎしりと歯並びの関係とは
歯をギリギリと無意識にこすりあわせる歯ぎしりは、歯が擦り減るだけでなく歯並びにも影響を与えてしまうと言われています。今回は歯ぎしりと歯並びの関係について着目してみました。
■歯ぎしりの原因とは
寝ているときにギリギリと歯をこすり合わせて特有の音を出す歯ぎしりは、睡眠中ということもあり、意識外のところで行われています。家族に指摘されてはじめて歯ぎしりをしているということに気が付く方がほとんどです。
歯ぎしりは色々な年代で見られるクセで、その原因は主にストレスではないかと言われています。ストレスを抱えてうると、常に緊張状態にあるため筋肉が収縮しやすくなることから、歯ぎしりが行われてしまうと言われています。
■歯ぎしりによってどんな影響を受けるのか
歯ぎしり=ギリギリと不快な音、というイメージしか浮かばないかもしれません。
しかし歯ぎしりによって受ける影響はそれだけではありません。
上下の歯を強くこすり合わせたり、強く噛み締めて顎を動かすことで過度な力が加わってしまいます。そのため歯が削れて擦り減っていしまう、歯が割れる、そして歯の根っこの部分の変形などが起こります。
さらに顎や顎関節に力がかかりすぎるため、顎関節症や顔の骨格が変わってしまう心配があります。
■歯ぎしりは歯並びに関係するのか?
元々の歯並びの良し悪しは歯ぎしりには関係ないと言われています。
しかし大人の場合、歯ぎしりを続けてしまうことで歯の根の向きが変わったり、歯の長さや歯根部分が溶けてしまって歯の向きが変わってしまうなど、歯並びや噛み合わせに変化が生じる可能性があります。
ひどい場合は歯の根っこ部分が溶けて歯がグラグラになったり、歯の向きが変わってしまうことがあり、歯並びの乱れに繋がってしまいます。
また歯ぎしりをずっと行っていると歯がだんだん擦り減ってしまい、歯の高さが変わって均一感がなくなってしまいます。これは見た目の悪さ的に「歯並びが悪い」という意見に繋がる可能性も低くはないでしょう。
■歯ぎしりの解決法
歯ぎしりは就寝中に行われるため、歯を保護するためのマウスピースを装着するとよいでしょう。マウスピースを装着することで筋肉の緊張を緩和し、肩凝りや頭痛の改善に役立ちます。
また顎関節症予防になることも特徴です。あごの関節や筋肉を歯ぎしりから守ってくれるため、顎関節症の予防にも繋がります。
その他にもリラックス効果があるなど、マウスピースを装着することにより歯ぎしりを改善し、歯並びの変化を防ぐことが可能です。
歯ぎしりを防ぎ、お口の中の健康な状態を保つように心がけたいものです。
2018年08月13日
スタッフブログ
歯磨きは一日何回目安に実施すべきですか
虫歯や歯周炎などのトラブルからお口の中の健康を守るためには、まず毎日の歯磨きが基本です。歯磨きをきちんと行うことでお口のなかを清潔にしてトラブルを防ぎますが、いったい歯磨きは一日に何回行えばよいのでしょうか。
■一日一度は丁寧に歯を磨くことが大切
虫歯や歯周炎の原因となるプラークは、お口のなかに棲む細菌が歯と歯の間などに残る食べかすの中の糖分を栄養源にして作り出す粘着性の物質です。
お口の中に棲む細菌により食べかすからプラークが生成されるには24~48時間と言われています。プラークは細菌の塊で、虫歯菌や歯周病菌が棲みついて酸や毒素を出して歯や歯茎にトラブルを引き起こすため、プラークを作らないよう、適切なブラッシングでプラークコントロールを行わなければいけません。
理想的なブラッシングの回数は、3度の食後と寝る前の合わせて4回です。特に砂糖を多く含んだものを食べたり飲んだりした後はできるだけブラッシングを行い、お口のなかに残った汚れをきれいに取り除くことが望ましいでしょう。
しかし毎食後に歯磨きをきっちりと行うことは難しく、つい飛ばしてしまうこともあるでしょう。日に一度は時間をかけて丁寧な歯磨きを行い、歯と歯の間に残る汚れをきれいに落とすように心がけて下さい。
また歯ブラシだけでは歯のすき間の汚れを落とすことはできません。デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って隅々まで汚れを取り除くようにしましょう。
■寝る前の歯磨きは特に念入りに
食後の歯磨きよりも大切なことは、寝る前の歯磨きです。私たちのお口のなかは常に唾液が分泌されることで潤っていますが、唾液には細菌を洗い流すという大切な役目を持っています。
しかし就寝中は唾液分泌が減少するためお口のなかが乾燥し、細菌が爆発的に増殖して虫歯や歯周炎のリスクが高まってしまいます。細菌の活動を少しでも抑えるためにも、寝る前の歯磨きは丁寧に行ってください。
また起床後すぐのお口のなかは、一日の中で最も細菌が繁殖し、不潔な状態です。
朝起きたらまずは歯磨きを行い、お口の中をさっぱりとさせてから朝食を摂るようにして下さい。もちろん食後の歯磨きも忘れずに行い、清潔な状態で一日を迎えましょう。
■汚れをきちんと落とすことが目的
歯磨きの回数の目安についてお話しました。理想は毎食後と就寝前の4回ですが、毎食後ごとに時間をかけた丁寧な歯磨きを行うことはなかなか大変です。さっと汚れを落とす程度でもいいので、できる限りお口のなかに残る糖分を取り除くようにするとよいでしょう。
そして寝る前にはじっくりと時間をかけた正しいブラッシングを行い、細菌の繁殖を抑えるようにしましょう。そのためには歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどの補助器具を使って日中に落としきれなかった汚れをきれいに取り除くようにしてください。
2018年08月12日
スタッフブログ
歯周炎の原因とは
歯周炎とは、歯周病菌によって歯ぐきや歯を支える顎の骨などの歯周組織に炎症が起こる感染症です。今では虫歯よりも歯を失う確率が高いと言われている歯周炎はなぜ起こるのか、歯周炎の原因についてご説明いたします。
■歯周炎とは
虫歯が虫歯菌によって歯そのものが溶かされる病気に対し、歯周炎は歯ぐきや歯を支える歯周組織に炎症が起こる感染症です。
歯周炎の原因はプラークに潜む歯周病菌で、口腔内の不衛生が原因です。お口のなかには非常に多くの細菌が存在しますが、歯と歯の間に残った食べかすを栄養分としてネバネバとした物質を作り出し、歯と歯ぐきの境目に付着します。ここへ歯周病菌が棲みつき、毒素を放出することで歯ぐきなどに炎症を起こし、やがて顎の骨を吸収してしまいます。
■歯周炎の症状について
歯周炎の始まりは、歯ぐきの腫れや出血が起きる歯肉炎です。
歯肉炎そのものは小中学生といった若年層でもよく起こり、その原因はブラッシング不足です。歯肉炎は正しいブラッシングを行うことで改善することが可能です。
歯肉炎が悪化したものが歯周炎です。歯周炎になると歯ぐきの腫れや出血に加え、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきの間のすき間が深くなり、歯周病菌が入り込んで歯周組織を破壊し始めます。
歯周炎のやっかいなところは、虫歯のように痛みを伴うことなく症状が進行してしまうことです。はじめは歯ぐきの炎症だけだったのが、進行するにつれて口臭が強くなる、歯ぐきが下がって歯が長くなる、歯が揺れ始めるといった症状が見られるようになり、悪化するにつれて歯周ポケットの数値も高くなってしまいます。
そして重度の歯周炎になると歯槽骨が吸収されて歯がグラグラになり、歯ぐきに膿が溜まって痛くなり、噛めなくなってしまいますそして最後には歯が抜け落ちてしまうか、抜歯となって歯を失ってしまいます。
■全身疾患にも深く関わる歯周炎
歯周炎の怖いところはお口だけでなく、全身疾患にも深く関係することです。特に糖尿病と歯周炎は相互に影響を与え合うことがわかっており、糖尿病が悪化すると歯周炎も悪化すると報告されています。逆に歯周病が改善されると血糖値が下がり、糖尿病の状態も安定するなど密接に関係しています。
糖尿病以外にも心内膜炎や脳梗塞、誤嚥性肺炎、妊婦における早産や低体重児出産など歯周炎になることで、様々な問題を引き起こすリスクを持ち合わせているのが歯周炎の怖いところです。
■プラークコントロールと歯科医院での適切な治療が必要
歯周炎の原因は、磨き残しにより作られるプラークです。プラークは細菌の温床であり、歯周炎の悪化を招いてしまいます。またプラークが石灰化すると歯石になりますが、歯石をそのままにしておくと新たなプラークが蓄積され、症状が悪化しやすくなってしまいます。
家庭での適切なブラッシングでプラークコントロールをしっかりと行い、歯科医院で歯石除去やクリーニングを受けて歯周炎を予防、改善することが大切です。
2018年08月12日
スタッフブログ
改装前でご迷惑をおかけします!
こんにちは!8月に入り暑い日が続きますが体調はいかがでしょうか?タクヤデンタルクリニックの歯科医師の小松です。8月10日から8月30日までの間改装工事のため休診とさせて頂きまして大変ご迷惑んおかけてしいます!開業から10年と長い間使わせてもらってきたクリニックです。僕は入社して5年と少しですが毎日使わせてもらったクリニックですので今までの感謝の気持ちを忘れずとおもいます!
そして新たなそしてキレイなクリニックを楽しみにしていてください!そして今まで以上に丁寧なちりを心がけていきたいと思いますのでこれからもタクヤデンタルクリニックをよろしくお願いします!
さて話題が変わって私事ですが、実は今月8月いっぱいをもちまして開業独立のためにタクヤデンタルクリニックを退社する事になりました。このタクヤデンタルクリニックに入社して5年と少しですが佐々木理事長はじめ野川院長、ドクターの皆さん、スタッフの皆さん、とても多くの事を学ばせて頂き、いち歯科医師としてだけではなくひとりの社会人として大きく成長させて頂きました!そしてなにより5年間で本当に多くの患者さんと出会えた事、治療に携わらせていただいた事が僕にとってとても多くの学びでした。タクヤデンタルクリニックで学んだ事を生かして新たに開業するクリニックで患者さんに貢献できるようにがんばります!今まで本当にありがとうございました。
開業する歯科医院ですが米沢市春日に米沢クローバー歯科クリニックという名称で10月1日よりオープンします。米沢市付近で歯科医院をお探しのお知り合いの方がいらっしゃったら是非米沢クローバー歯科クリニックをご紹介頂けると嬉しいです!オープンに向けまして内覧会を9月22.23.24日に行う予定です!お近くのお住いの方がいらっしゃったら是非おこしください!
2018年08月11日
スタッフブログ
歯周炎の適切な治療方法は
虫歯と並んで歯を失う病気の一つ、歯周炎は自覚症状をあまり感じないまま症状が進行し、気が付くと歯がグラグラして最後には抜け落ちてしまう怖い病気です。もし歯周炎と診断された場合、どのような治療が行われるのでしょうか。今回は歯周炎の適切な治療法についてお話したします。
■歯周炎について
歯周炎とは、歯周病菌によって歯ぐきや歯を支える歯周組織に炎症が起こる病気です。
歯そのものに症状が起こる虫歯と違い、歯周炎は歯ぐき全体に症状が現れます。
歯周病と聞くほうがピンとくると思いますが、歯肉に軽い炎症が起こる歯肉炎も歯周炎も同じ歯周組織に起こる炎症で、その総称を歯周病と言います。
歯周炎は、進行具合により次のような症状が起こります。
・歯肉炎・・・歯と歯ぐきの境目に付着した汚れが原因で、歯ぐきに起こる炎症。歯ぐきの腫れや出血の症状が見られるが、歯周病の判断材料のひとつである歯周ポケットの数値は2~3ミリと正常範囲。適切なブラッシングで改善することができる軽度の炎症。
・軽度歯周炎・・・歯肉炎が進行し、歯ぐきの腫れや出血に加えて歯周ポケット数値が4ミリ程度とやや高くなることが特徴。
・中度歯周炎・・・歯周ポケット数値が5~6ミリ程度と深くなり、歯ぐきの腫れや出血に加え、顎の骨が吸収され始めた影響で歯ぐきが下がり、歯が長く見える、口臭が強くなってくるなどの症状が出始める。また指で歯を押すと少し揺れ動く「動揺」も始まるのもこの頃です。
・重度歯周炎・・・顎の骨が3分の2以上吸収された状態。歯周ポケット数値は8ミリ以上と非常に深く、噛むと痛みを感じるようになる。膿をもつため口臭はますますひどくなり、歯ぐきも下がって歯の根っこが露出されるため歯が長く見える。歯を保存することは難しく、自然に抜け落ちるか抜歯になることがほとんど。
■歯周炎の適切な治療法とは
歯周炎と診断された場合、歯周炎の進行状況に応じた治療を行う必要があります。
歯周炎の原因はプラークや石灰化した歯石のため、歯石を取り除く治療が歯周炎の治療の基本となります。
・歯石除去・・・歯の表面に固くこびりついた歯石を、超音波スケーラーという器具を使って除去する治療です。歯石は歯に付着することでますますプラークが溜まりやすくなり、歯周炎の悪化を招きます。歯周炎改善のための最も基本的な治療が、超音波による歯石除去です。
・SRP
歯周炎が進行すると、歯の表面だけでなく歯肉の内部(歯肉縁下)まで硬い歯石が付着し、そこへ歯周病菌が入り込んで顎の骨を吸収し始めます。歯肉縁下にこびりついた歯石は器械で取ることが難しいため、キュレットという手動用の器具を使って歯肉内部の歯石を丁寧に取り除きます。
・F-op(フラップオペレーション)
超音波による歯石除去やSRPを行っても期待するような結果が得られない場合は、歯肉を剥離し、歯槽骨内に付着した歯石や膿を除去するF-op(フラップオペレーション)という外科処置を行います。
・歯周内科治療
歯石除去と同時に行う内科的治療。歯周炎は歯周病菌による細菌感染のため、抗生物質を服用して細菌の活動や繁殖を抑えるようにします。
■定期的に歯石除去を行い、歯周炎の進行を防ぐことが大切
歯周炎の治療法には歯石除去が欠かせません。悪化するとその分歯石除去も大変になります。定期検診を受け、歯石除去を行うことで悪化を防ぎます。
歯周炎はそのままにしておくと歯を残すことができなくなってしまいます。また全身の健康にも深く関わっていると言われており、お口の中だけでなく体の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。
定期検診をきちんと受けて、歯周炎の早期発見とともに適切な治療を受け、歯周炎の悪化を防ぎましょう。
2018年08月10日
スタッフブログ
差し歯による歯茎の変色(メタルタトゥー)は元に戻せますか?
鏡で自分の歯をよく見てみると、差し歯の辺りに歯ぐきに黒ずみはありませんか?この黒ずみは被せ物に使われている金属が原因で起こる「メタルタトゥー」と呼ばれるもので、歯ぐきの色素沈着です。審美面を損ねてしまうこのメタルタトゥーを治す方法はないでしょうか。
■メタルタトゥーを引き起こすのは、金属素材
虫歯治療で根管治療を行った後は、被せ物を装着して歯の機能を修復します。
この被せ物には保険適用のものと自費診療のものを選ぶことができますが、保険適用の被せ物は金属が使われます。
犬歯までの前歯の場合、前装冠と呼ばれる表側が白いプラスチック、内側と裏側は金属素材になり、大臼歯の場合は全部が金属で作られる被せ物になります。
歯科治療の被せ物に使われる金属や被せ物を被せるための土台は、年数が経つにつれて金属イオンが溶け出し、黒ずみとなって歯ぐきに色素沈着が起こります。
■メタルタトゥーを元に戻すには?
ではメタルタトゥーの改善のためにはどのような治療が行われるのでしょうか。
・原因となっている金属を取り除く
メタルタトゥーの原因は被せ物や土台に使われている金属が原因のため、まず原因となっている金属素材をお口の中から除去します。
・被せ物や土台を非金属素材のものにする
被せ物をオールセラミックなどの非金属のものに変えることで、メタルタトゥーの心配がなくなります。また土台はファイバーコアやレジンコアなど白い素材のものを使うようにします。
・オールセラミック
金属を全く使わない、白くて審美的にも優れている素材はやはりオールセラミックでしょう。特に前歯にとても適しており、美しい口元を取り戻すことが可能です。
・ジルコニアセラミッククラウン
奥歯の場合、噛む力を必要とすることから同じ白い被せ物でもオールジルコニアクラウンが適しています。人工ダイヤモンドと言われているジルコニアは強度にとても優れており、奥歯に最適です。ただしやや人工的な白さのため、審美面ではオールセラミックに劣るため前歯ではあまり使わないほうがいいでしょう。
・ハイブリッドセラミック
セラミックにレジンを混ぜたハイブリッドセラミックは、オールセラミックと比べると若干審美面は劣りますが、それでも金属を使わない美しい歯を手に入れることができます。
オールセラミックと比べると安価ですが、強度はやや劣ります。
■レーザー治療でさらにきれいな歯ぐきを取り戻す
メタルタトゥーの原因である金属素材をお口の中から取り除き、非金属の素材を使った治療を行うことがメタルタトゥー改善治療の基本です。それと併せて歯科用レーザーを使用して黒ずんだ部分を治療することで、さらにきれいな歯ぐきを取り戻すことが可能な場合があります。
ただし歯科用レーザーは、どこの歯科医院にもあるとは限りません。メタルタトゥー治療の治療経験が多い歯科医院ならレーザーを導入していることが多いと思いますので、まずは歯科医院に尋ねてみて下さい。
2018年08月09日
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根管根充とはどのような状態のことを言うのか
神経まで達した虫歯や、外傷による歯の破折で神経がむき出しになった場合などは、神経の治療である根管治療を行う必要があります。今回は根管治療と、根管治療の最終段階である根管根充についてご説明いたします。
■歯を残すための根管治療について
歯はエナメル質、象牙質そして歯髄で構成されています。
歯髄には歯の神経や血管が通っており、ここに何らかの原因で炎症が起きると、激しい痛みを伴います。そのままにしておくと炎症が根の先まで広がり、歯ぐきの腫れや膿を伴い、非常に強い痛みを伴います。このような事態を避けるためにも原因となっている細菌を取り除き、根の炎症を鎮める根管治療を行う必要があります。
根管治療は次の3つの治療法があります。
・抜髄・・・神経のある歯が細菌感染により炎症を起こす。歯の神経を取り除いて根の中をきれいに消毒する。
・感染根管治療・・・以前治療を行い、被せ物がセットされている歯の根管内部に再び細菌感染が起きている状態。被せ物を取り除いて根の中を消毒する根管治療を行うこと。
・再根管治療・・・はじめての根管治療後がうまくいっていない状態。根管治療を終えたにもかかわらず、いつまでも違和感や痛みが残る、あるいは月日が経ってこのような状態が起こる場合、最初の根管治療で細菌が完全に取り切れていないことが原因と考えられる。
■根管根充とは
根の中をきれいに消毒し、細菌を完全に取り除いたら最終的な薬を詰めて根の中を密閉し、細菌が入り込まないようにします。これを「根管根充」といい、根管治療の最終段階です。
根管根充を行ったらレントゲン写真を撮影し、きちんと根の先まで薬が詰められているかどうかを確認し、根管治療を終えます。
問題がなければ土台を立てて被せ物の型取りを行い、噛む機能を取り戻すための修復治療へと進みます。
根管根充で大切なことは、根の先までぴっちりと薬が詰められているかどうかです。根の先まで薬が詰められていないとわずかな隙間から細菌が入り込み、再び違和感となって現れます。
■根管根充を終えるまでは治療を中断しないこと
根管治療で大切なことは、根の治療を終えるまでは決して通院をやめないことです。患者様の中には痛みがなくなったから、忙しいからと根管治療の途中で通院を中断する方もおられます。特に痛みが激しい場合、抜髄を行うとウソのように痛みが治まるため、通院しなくなる患者様が多いことも事実です。
しかし根管治療を途中で止めてしまうと、根の中に残っている細菌が増殖し、いつまでも痛みが引きません。悪化してしまうと最悪の場合、抜歯しなければならなくなってしまいます。
根管根充を終えるまでは決して勝手に通院を止めないことを心がけて下さい。
■根管治療を得意としている歯科医院を選ぶこと
根管治療はどこの歯科医院でも行なっている反面、高い技術と精巧な治療を必要としています。少しの細菌の取り残しや根管充填がうまく行われない場合、再治療を繰り返し、最終的に歯を残せなくなってしまいます。
大切な歯を残すための根管治療を受けるためには、根管治療の実績が豊富な歯科医院を選ぶようにして下さい。
2018年08月08日
スタッフブログ
天然歯と近い色味の入れ歯は自費だけか
歯を失ってしまったら、噛むための機能を回復させる治療が必要です。欠損部分を補う最もポピュラーな治療法は、やはり入れ歯でしょう。入れ歯は保険適用で安価で製作できるところが大きな魅力です。しかし自費のものと比較すると出来上がりに差が出てしまうのも否めません。保険適用で入れ歯を作製した場合、天然歯と近い色味を再現することは難しいのでしょうか。
■保険診療の入れ歯の特徴とは
保険診療で部分入れ歯を作製した場合、安価で治療できることが大きなメリットです。
しかし入れ歯に限らず、どの治療でも保険診療と自費診療では仕上がりなどに差が付くことは否めません。保険診療は最低限の機能回復を取り戻すことを目的としており、審美面はそこまで考慮されません。したがって保険の入れ歯は金具が見えてしまう、プラスチックのため摩耗しやすく変色もしやすいことがデメリットとして挙げられます。
特に人工歯部分はプラスチックの特性上、使用しているうちに汚れが付着し、黄色っぽく変色してきます。
保険の入れ歯の場合、審美面と耐久性における問題点を抱えていると言えるでしょう。
■自費の入れ歯
では自費の入れ歯はどうでしょうか。
自費診療の場合、保険のように制約を受けることはありません。治療工程も保険と比べると時間をかけて丁寧に作製されるため、非常に精度の高い入れ歯を作製することが可能です。
床(しょう)と呼ばれるピンクの部分は厚みがあり、違和感があると思います。
いっぽう自費診療の入れ歯の場合、床の部分にシリコンや金属を使うことで食事を美味しく頂けることが可能になります。
また人工歯にセラミックを使用することができることは、審美面において保険と自費に大きな差が出ることになります。
セラミックは陶器の素材で白く美しい、天然歯に近い素材です、汚れもつきにくく、見た目が非常に美しいという特徴があります。したがって見た目にも天然歯と近い色味の入れ歯であると言えるでしょう
■自費の入れ歯は、より天然歯に近く美しく作製できる
保険と自費を比べると、どうしても審美面に差がついてしまいます。もちろん保険診療でも患者様にフィットした入れ歯を作ることは可能です。しかし素材をはじめとした各種制約があり、プラスチックしか使えないということは、将来的な変色のリスクも持ち合わせています。
保険の入れ歯は機能回復手段として最もオーソドックスな治療法です。しかしより美しさを求めた入れ歯をご希望の場合、保険の入れ歯と自費の入れ歯には大きな差がついてしまいます。
それぞれの特徴をしっかりと理解し、ご自身に最も適した入れ歯を作製するようにするとよいでしょう。