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日本と国外の予防歯科の認識の差

歯の健康意識が高まりを見せる中、日本でも歯を守る予防意識が少しずつ浸透してきました。しかし海外に比べるとその認識はまだまだ低く、その差は歴然としています。日本は海外と比べてどのくらい予防歯科の認識があるのでしょうか。

 

■依然として多い「治療のための歯科医院」

冒頭で、日本でも予防歯科の認識が少しずつ浸透してきたと述べましたが、海外と比べるとまだまだ「歯医者は歯が悪くなってから行くもの」という意識が先行しています。

歯が痛くなり「虫歯かな?」と思った頃に受診すると、当然のことながら既に症状は進行しています。歯を削り、根の治療を行い、最悪の場合抜歯になってしまうことがあります。大切な歯はいちど削ると元に戻りません。歯の神経も、抜いて根管治療を行えば痛みはなくなりますが、歯が脆くなります。そして永久歯を抜歯すると、二度と生えてきません。

抜けてしまった歯は、入れ歯やブリッジ、インプラントで補うことができます。

しかしどんなに精巧で優れた補綴物でも、天然歯には絶対に敵いません。失ってはじめて歯の大切さを痛感する人は非常に多いでしょう。

歯を削ると、最終的には歯の寿命が短くなり、歯を失うことになってしまいます。

 

それは、歯の状態が悪くなってから歯医者を受診するからです。

 

■海外との認識の違い、それは考え方の相違

では海外はどうでしょうか。欧米やスウェーデンなど諸外国の人たちは、歯が悪くならないよう、虫歯や歯周病予防のためという意識で歯医者に通っています。つまりスタート地点が日本と諸外国とでは真逆なのです。日本では悪くなると治療のために歯医者に行く。これに対し外国では、悪くならないよう、予防のために歯医者に行く。まさにこの違いです。

この違いは残存歯数にも表れており、80歳の日本人の残存歯数は平均6.8本に対し、85歳のアメリカ人の平均残存歯数は15.8本、75歳のスウェーデン人の平均残存歯数は19.5本と言われています。これは日本人が年齢を重ねるにつれて、いかに歯を失う本数が多いかがはっきりとわかる結果です。

 

日本では、歯を予防するという意識よりも、歯をどのように治療するかという考えが先行しがちです。定期的なメンテナンスを受けていると、海外の人のように年齢を重ねても歯をたくさん残すことが可能となります。今でこそ日本でも予防歯科が浸透し、メンテナンスを受ける人が増えてきました。予防観点で歯科を受診していると、もし虫歯が見つかってもそれほど大きな処置にはならないかもしれません。また歯周病は自覚症状を感じにくく、自分では歯周病になっていることに気づかないかもしれません。しかしメンテナンスを受けていると、歯周病の初期症状を見つかるかもしれません。早期に適切な治療を受ければ、歯周病の悪化を防ぐことができます。このように、予防処置を受けることで歯やお口の中を良好な状態に保ち、万が一異常が発見されても早期治療を行って悪化を防ぐことができるのです。

 

最近は予防歯科を勧める歯科医院も増えています。予防処置に力を入れている歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士が、患者様のお口の中の状態に応じた処置やケアを行ってくれるため、健康な歯を維持することができるでしょう。

山形市で歯医者・歯科医院をお探しの方は「タクヤデンタルクリニック」にお任せください。

インプラント・親知らず治療・虫歯治療・歯周病治療・矯正歯科・審美歯科・予防歯科など様々な歯の治療に対応しております。

所在地 山形県山形市嶋北4丁目2番33号(ヨークタウン嶋)
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