歯医者さんのレントゲンの重要性と安全性。被爆量は?妊婦は大丈夫?

歯医者さんのレントゲンの重要性と安全性。被爆量は?妊婦は大丈夫?

歯科医院を受診した人のほとんどは、レントゲン写真を撮っていると思います。このレントゲン撮影はなぜ必要なのでしょうか。また妊娠中の方はレントゲン撮影を行っても大丈夫なのでしょうか。今回は、レントゲン撮影の必要性や安全性、被爆量など歯科医院で行われるレントゲン撮影に焦点をあててみました。

 

■レントゲン撮影の目的

歯科治療でレントゲンを撮影するときは、初診のときや、前回の受診からしばらく間があいたときです。歯科治療でレントゲン撮影を行う目的は、口腔内全体の状況を視覚的に把握するためです。レントゲン撮影を行うことで虫歯の有無、治療済みの部位の確認、顎の骨の状態などを確認し、治療計画を作製して治療を進めていきます。

 

また、自覚症状がないものの、レントゲン写真を見ると根の先が黒くなって膿が溜まっていたり、見た目は異常があるように見えない歯が折れていたりと、視診ではわからない病巣を発見するためにもレントゲンは欠かせません。

 

■歯科用レントゲンの被爆量について

では気になる被爆量はどうなのでしょうか。レントゲン=被爆というイメージをお持ちの方も多いと思います。

結論から言うと、歯科用レントゲンの被爆量はごく微量な程度です。お口の中全体の画像を撮影するパノラマレントゲン写真1枚の被爆量は0.02シーベルト、局部的な画像を撮影するデンタルは0.001~0.004ミリシーベルトで、胃のレントゲン0.5ミリシーベルトと比較すると、かなり微量であることがおわかりいただけるかと思います。

レントゲン撮影は、小さな子供に対しても行われます。これは虫歯の様子や乳歯の下に永久歯の存在が認められるかどうかなどの確認を主な目的としており、子供に対しても安全性は確保されていますので、心配する必要はありません。

 

また大多数の歯科医院ではレントゲン撮影の際、特殊なエプロンを身に着けて撮影します。このようにレントゲン撮影は安全に配慮されているため、ご安心ください。

 

■妊娠中の方のレントゲン撮影は?

妊娠中の方は、基本的にレントゲン撮影を行いません。妊娠初期でまだ妊娠に気が付かない時期にレントゲン撮影を行ってしまった場合、お腹の赤ちゃんに影響がないかどうか非常に心配になることでしょう。

万が一妊娠中、特に妊娠初期にレントゲン撮影を行っても、それほど深刻に考えなくても大丈夫でしょう。お腹の赤ちゃんに影響が出る被爆量は50~100ミリシーベルトと言われており、レントゲンの被爆量とは比べ物になりません。

しかしやはりリスクは避けたいものです。妊娠中であることは必ずスタッフに伝えて下さい。


金属アレルギーとは何か

一般的に金属アレルギーと言うと、指輪やネックレス、ピアスなどの貴金属を身に着けたときに起こる皮膚の炎症です。この金属アレルギーですが、貴金属だけでなくお口の中の金属を使った補綴物によって引き起こされることがあります。今回は口腔内の金属が引き起こす金属アレルギーについてお話をしたいと思います。

 

■金属アレルギーの症状について

指輪やネックレスなどを身に着けたとき、皮膚の赤みや痒みを伴う場合、金属アレルギーが疑われます。金属アレルギーは全員に起こるわけではありません。アレルギーとは、体の中に入り込んだ物質が異物とみなした場合に起こる反応で、皮膚や粘膜に異常を起こす症状を言います。金属アレルギーの場合、汗や唾液などと反応することにより、微量の金属が溶ける「イオン化」を起こします。体内に取り込まれた金属イオンが体内のタンパク質と結合したものが異物とみなされ、アレルギー反応となって症状が起こるのです。

 

■歯科治療による金属アレルギーとその原因とは

では歯科治療における金属アレルギーの症状などについてお話を進めていきましょう。

金属アレルギーの症状とは、主に手のひらや足の裏にできる水疱や水疱の中に膿を持つ膿疱、赤みや発疹など皮膚に起こります。

では金属が直接皮膚に触れていない歯科治療がなぜ金属アレルギーの原因になるのでしょうか。それは歯科治療で使われている金属素材に原因があるのです。

歯科治療で保険適用素材である銀歯の被せ物や詰め物は、金銀パラジウム合金が使われており、この金属が唾液によりイオン化を起こして血中へ溶け込んで、全身に運ばれます。そのため金属イオンに対する免疫細胞が過剰反応を起こし、皮膚炎などのアレルギー症状が引き起こされるのです。

 

また銀歯や入れ歯のバネ、矯正装置など金属を使った歯科素材が直接口腔内粘膜に触れることで、口内炎や粘膜が赤みを帯びるなどといった症状も起こることがあります。

その他金属アレルギーの症状として頭痛や肩凝り、腰痛などの不快症状が現れることがあります。

 

このように歯科治療で使われる金属素材が、全身の健康に悪影響を与えることがあるのです。

 

■歯科治療による金属アレルギーを改善する「メタルフリー治療」

歯科治療による金属アレルギーのリスクを取り除くためには、まずお口の中にある金属素材を取り除くことが必要です。

歯科治療で使われる金属素材には、次のようなものがあります。

 

・金銀パラジウムによる詰め物、被せ物

・メタルコア(金属の土台)

・アマルガム(水銀を含んだ金属)

・部分入れ歯のバネ

・メタルブラケット、ワイヤーを使った矯正装置

 

まずお口の中からこれらの金属を取り除くことからはじめます。金銀パラジウムを使った詰め物や被せ物は、セラミックやハイブリッドセラミックなどを使った補綴物に治療をし直します。被せ物の場合土台が必要になりますが、金属の土台であるメタルコアではなく、レジンコアやファイバーコアを使います。

 

アマルガムは今ではほとんど使用されていませんが、以前は詰め物として一般的に使用されていた毒性の強い金属素材です。慎重に取り除き、レジンやセラミックインレーを使った治療を行います。

 

部分入れ歯は保険適用素材ですが、保険外治療を行うことでバネがない入れ歯や、金属アレルギーを起こしにくい素材を使った入れ歯を作製することで、金属アレルギーを改善することができます。

矯正治療は金属を使ったメタルブラケット矯正が一般的ですが、セラミックブラケットやホワイトワイヤーを使うことで金属を使わないようにできます。

 

■金属による悪影響を考慮した対策を行いましょう

金属アレルギーについてお話をすすめてきました。

歯科素材で使う金属が、体に不快症状に繋がっている可能性は十分考えられます。銀歯などの金属は、見た目以外に様々な悪影響を与えるため、健康を考慮した歯科治療を考慮することをおすすめします。


フッ素を歯に塗るとどんな効果があるのか?

「フッ素」という言葉は皆さんよくご存じだと思います。歯科医院でのフッ素塗布やフッ素入りの歯磨き剤など、フッ素という言葉は幅広く知れ渡っていることでしょう。

ではフッ素を取り入れることでどんな効果があるのかについて、もういちどきちんと知っておきましょう。

 

■フッ素の役割とは?

フッ素は、私たちの身の回りに存在しています。例えばごく微量ですが水や土、食品などにも含まれており、気が付かないうちに自然と摂取していると言えます。

 

・虫歯予防

ではフッ素は歯に対してどのような効果があるかというと、まず挙げられるのが「虫歯予防」です。歯科医院でのフッ素塗布やフッ素入り歯磨き剤、学校などで行われるフッ素洗口などを行うことで、虫歯を予防する効果が期待できることはよく知られています。

虫歯は虫歯菌が作り出す「酸」により歯が溶けてしまいますが、フッ素は酸に対する抵抗力を強くする働きがあります。

 

・歯質を強くする

私たちの歯は飲食を行うと歯の表面が少し溶ける「脱灰」と、唾液が持つ成分により溶けた表面が修復される「再石灰化」が繰り返されています。虫歯になりにくい歯というのは、歯の再生能力が強い歯ということになります。

歯の表面はエナメル質からできていますが、このエナメル質は主にハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムの結晶から作られています。ここでフッ素を取り込むことでハイドロキシアパタイトは「フルオロアパタイト」という物質に変化します。このフルオロアパタイトは歯を脱灰させる酸に対し、酸に強い結晶構造に変化することで歯質が強化されます。

 

つまりフッ素を取り入れることで酸に対する抵抗力を強め、再石灰化を促して強く丈夫な歯を作り出す役割を持っているのです。

 

■フッ素はごく初期の虫歯に有効

虫歯は、虫歯菌が作り出す酸により歯が溶ける病気です。フッ素は歯の表面を修復させる働きがあるため、歯の表面が少し溶けて白く濁っている脱灰状態では歯を削らず、フッ素を塗布して様子を見ることがほとんどです。

しかしフッ素を塗っているからと言って必ずしも虫歯にならないわけではありません。丁寧なブラッシングとともに、時間を決めて間食を摂る、甘いものを摂り過ぎないなどの生活習慣を見直し、フッ素だけに頼らないことが大切です。

 

また乳歯は特に酸に弱く虫歯になりやすことから主に子どもに対してよく使われますが、子どもだけでなく、大人にも有効です。歯質を強化し、知覚過敏などの症状の改善に効果的なため、大人でも積極的にフッ素を採り入れるとよいでしょう。


イーマックスインレーについて

虫歯治療で歯を神経近くまで削った場合、型取りを行ってインレーと呼ばれる詰め物を詰めて修復します。インレーには保険適用の銀歯のほか、自費治療にも色々な種類があります。今回は自費治療のインレーのひとつ、イーマックスインレーについてご紹介いたします。

 

■保険のインレーと自費のインレーとの比較

歯の二大トラブルのうちのひとつである虫歯は、歯の表面を削って虫歯部分を取り除きます。虫歯が浅ければレジンという歯科用プラスチックで詰めることができますが、神経にごく近い虫歯などの場合、型取りを行ってインレーという詰め物を詰めて削った部分を補います。

インレーは保険適用素材の場合、金銀パラジウム合金素材を使った金属のインレーになります。金属のインレーは強度が強いですが、歯とインレー間にわずかな段差が生じ、ぴったりと密着することができません。そのため隙間から虫歯菌を含んだ唾液が流れ込み、インレーの中で再び虫歯が発症する「二次カリエス」になりやすいという欠点があります。

この他の欠点として金属アレルギー、審美面に劣ることが挙げられます。

 

いっぽう自費のインレーはセラミック素材が使われています。セラミックは白く美しいため審美面が優れているほか、銀歯に見られる二次カリエスのリスクが低いことが大きな特徴として挙げられます。

また金属アレルギーの心配がなく、体に優しい治療法とも言えます。

 

このようにメリットの多いセラミックを使った自費のインレーにはいくつかの種類がありますが、その中のひとつである「イーマックスインレー」について、ご説明したいと思います。

 

■イーマックスインレーとは

イーマックスインレーとは、セラミックを使ったインレーの一つで、全体が「ニケイ酸リチウムガラスセラミック」を主成分としたセラミックで作られたインレーです。

大変透明感が高く、色調も自然な美しさのため、歯との馴染みがよいことも特徴です。

またプラークや汚れが付きにくいため変色しにくいうえ、接着しやすい素材のために二次カリエスになりにくいこともメリットとして挙げられます。

 

強度にも優れており、食いしばりや歯ぎしりの癖がある方にも適しています。ただし絶対に割れないと言うわけではありません。

 

■次世代のセラミックと言われているイーマックス

イーマックスインレーについてご紹介しました。セラミック治療の進歩は目覚ましいものであり、イーマックスインレーは審美性と強度を兼ね備えた、次世代のインレーと言われています。

奥歯の金属の詰め物が気になる方は、イーマックスインレーを選択肢として考えてみることをお勧めします。


タクデンリニューアルオープン🏥✨

皆さんこんにちは、タクヤデンタルクリニック歯科衛生士の佐竹恵です。

最近朝や夜涼しくなり、秋が近ずいて来ている感じがしますね🍁🎑

さてそんな中、当院は先月8/11から約3週間程お休みをいただき改装工事を行いました。今までユニット6台あったのを5台にしてしっかりとしたカウンセリングルームを設けました。白を基調とした明るく開放感溢れる仕上がりになりました✨

ただ今、リニューアルオープンキャンペーンとして、セラミック10%offにしています。

この機会に白い歯にしてみてはいかがでしょうか😀?

🍀セラミック治療のメリットとして🍀

①むし歯の再発リスクが低い。

傷に強く汚れが付きにくく、また使用す       るセメントも溶けにくいため隙間ができ       ずらくむし歯になりにくい。

②金属アレルギーの心配がない。

③自然な見た目を手に入れることができ          る。

このようなメリットがたくさんあります。

質問などあれば、スタッフにお声がけ下さいね😉!

これからもこのような企画をどんどん提供していこうと思っています。

今後ともタクヤデンタルクリニックをどうぞよろしくお願い致します。


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