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入れ歯において自費と保険の装着した時の違いとは?

入れ歯には保険適用のものと自費のものがあります。実際に入れ歯を装着した際、保険のものと自費のものは装着感や使用感が違うものなのでしょうか。今回は、保険の入れ歯と自費の入れ歯の装着感の違いなどについてお話をいたします。

 

■保険の入れ歯と自費の入れ歯の装着感などの違いとは?

保険の入れ歯のメリットは、安価で入れ歯を作製できることです。しかし使われる素材がレジンというプラスチックに限られており、お口の中に入れ歯を装着したときの違和感や、厚みを感じやすいといったデメリットがあります。またプラスチックは熱伝導が悪く、温かいものを食べた時に温かさを感じにくく、あまり美味しく食事できないという声もよく聞かれます。

またプラスチックはたわみやすく、歯ぐきへの当たりが強い分、痛みを感じやすいでしょう。

ただし保険の入れ歯は修理しやすく、使い勝手そのものは悪くありません。

 

いっぽう自費の入れ歯は保険の入れ歯にはない優れた点がいくつかあります。

自費の入れ歯の最大のメリットは、色々な素材を選択できることです。保険の入れ歯ではプラスチックと決まっていますが、自費の入れ歯は金属床を選ぶことができるため、薄く丈夫な入れ歯を作製することができます。金属は熱伝導がよく、温かいものや冷たいものを召し上がった際に、食べ物の熱をしっかりと伝え、味を損ねることがありません。

 

また自費の入れ歯は金属を使うため、プラスチックの入れ歯と比べて丈夫で壊れにくいことも優れた点です。薄くても丈夫なことは、装着した際の違和感が少ないことに繋がるため、快適に使うことができます。

 

保険の入れ歯と比較した場合、自費の入れ歯は作製に時間がかかります。その分精度の高い入れ歯を作製することができますが、費用は保険のものと比べて格段に高くなります。

ここが自費の入れ歯の大きなデメリットです。

 

■それぞれの特徴を把握し、ご自身に合った入れ歯を選びましょう

保険の入れ歯と自費の入れ歯の装着感の違いなどについてお話をしました。

保険と自費では装着感が異なり、使用していくうちに差が出てくるのではないでしょうか。入れ歯は毎日毎食使うものであり、使用感がよくないとしっかり噛めず、快適に使うことが難しいでしょう。

保険の入れ歯が決して劣っているわけではありません。しかし使用感などを比較した場合、どうしても自費の入れ歯のほうが勝る部分が多いことも確かです。

自費の入れ歯は費用が高くなりますが、長く快適に使うことを考慮しながら、ご自身に合った入れ歯を選ぶことが大切です。


勉強会

こんばんわ

歯科医師の日向です。

 

今週のタクヤデンタルクリニック のトピックは勉強会!

秋に入り夜が長くなってきている今日この頃、タクヤデンタルではテンポラリーの練習に勤しみ、そして今週は姉妹医院のティーズデンタルオフィスと合同でインプラント勉強会_φ(・_・

この度の勉強会はいつもお世話になっている技工所から技工士の方に講師をお願いしたスペシャルな勉強会。

医療法人彩優会ではこのように日々皆様の力になれるよう、学び続けています。

勉強会のあとは懇親会で食欲の秋🍖を満喫してきました。

皆様の秋はどんな秋ですか?

読書の秋📗?

スポーツの秋⚽️?

食欲の秋🍜?

 

ちなみに、昨日の早朝の紅葉もとっても綺麗でしたよ🍁


親知らずの適切な治療法とは

親知らずが生えていると、まず虫歯になりやすいというリスクがあります。その他、汚れが溜まって炎症が起きる、また生え方によっては他の歯に影響を与えてしまうことがあります。親知らずの治療法と聞くと抜歯と思うかもしれませんが、全ての親知らずが抜歯というわけでもないのです。

 

■親知らずが生えていることで起こりやすいトラブルとは

親知らずは、親知らずそのものに起こるトラブルと、親知らずがあることにより、他の歯に起こるとらぶるがあります。親知らずがあることで起こりやすいトラブルは次のとおりです。

 

・親知らずの虫歯

親知らずはいちばん奥に生えているためブラッシングしにくく、虫歯になるリスクが高い歯です。

 

・智歯周囲炎

親知らずのことを専門用語で「智歯(ちし)」といい、親知らずの周りに溜まる汚れにより起こる炎症を「智歯周囲炎」と言います。

 

・第二大臼歯への影響

第二大臼歯は、親知らずの手前の歯です。親知らずは歯磨きを行いにくい部位であるため、虫歯になりやすいと上で述べましたが、その手前の第二大臼歯が虫歯になるリスクも持ち合わせています。

 

・歯並びへの影響

親知らずが真っすぐに生えて、歯並びや噛み合わせに影響がなければ問題はありません。しかし親知らずが傾斜して生えていたり、歯ぐきの中で横たわっている(水平埋没)状態の場合、歯並びや噛み合わせに変化が起こる場合があります。

 

■親知らずの治療法について

親知らずが真っすぐに生えており、噛み合わせに問題がない場合はそのままにしておくことがほとんどです。

しかし親知らずが生えていることで様々な悪影響を受けてしまう場合、治療を行う必要性が出てきます。

親知らずを必ずしも抜歯しなくてはならないわけではありません。虫歯の場合、抜歯をすると症状はなくなりますが、抜歯をすることにより噛み合わせが変化する可能性は否定できません。初期の虫歯の場合は虫歯治療を行い、念入りなケアと定期検診で再発しないよう様子を見ることもあります。

智歯周囲炎は、親知らずの周りの汚れを取り除き、抗生物質を服用して腫れや炎症を抑える治療が一般的です。疲れなどが原因で起こることもあり、適切なブラッシングと十分な睡眠など生活習慣を考慮しながら治療することが多いでしょう。

 

親知らずの生え方が原因で歯並びや噛み合わせに問題がある場合、抜歯を行って歯列矯正を行うケースがあります。

 

■親知らずの抜歯について

親知らずを抜歯するケースにおいて、真っすぐに生えている場合はそれほど問題ありません。

しかし下顎の親知らずが斜めに生えている場合や横向きに生えている場合は、設備の整った口腔外科で抜歯を行うことが望ましいでしょう。下顎にはたくさんの血管や神経があり、抜歯する際に傷つけてしまう恐れがあるため、不測の事態に備えて設備が整った口腔外科で処置を受けるほうが安心と考えられます。

 

なお、親知らずの抜歯後に歯並びが変わったり、残存する他の歯が傾斜してしまうケースが稀に存在します。

 

■親知らずの治療はケースバイケース

親知らずの治療は、必ずしも抜歯だけではありません。適切な治療を行うことで親知らずを温存することも十分可能です。抜歯しかないと言われた場合、他の治療法がないかどうか、セカンドオピニオを受診してもいいかもしれません。


歯がないと噛みづらい以外に何か悪影響はあるのか

虫歯や歯周病で歯を失った場合、抜けたままにしておくとまず食べ物を噛みづらくなり、食事のときに少なからず支障が出てきます。しかし歯がないことによる悪影響は実はこれだけではありません。歯が抜けたままにしておくと、いったいどんな悪影響があるのでしょうか。

 

■歯がないことで受ける悪影響とは

例えば奥歯の一本を失ったとします。前歯はとても目立つ部位のため、治療を行う人がほとんどです。しかし奥歯で目立たないから、とそのままにしていませんか?歯が抜けてしまった、あるいは抜歯を行ったことで歯を失った場合、そのまま放置することで次のような悪影響が起こります。

 

・歯を失ったことで隣の歯が傾斜し、歯並びが乱れる

・噛み合う歯がなくなったことで対合の歯が伸び、噛み合わせが乱れる

・全身の健康に影響が及ぶ

・しっかり噛めないため脳の活性化が抑制され、認知症などの原因になる

・発音し辛くなる

・顔の輪郭が変わり、左右のバランスが崩れたりほうれい線が目立つ

 

このように、一本の歯を失うだけでこれだけの悪影響が及んでしまいます。食べ物を噛み辛いことはよく噛めないことに繋がり、消化不良などを起こしやすくなります。

またよく噛むことは脳の活性化に繋がります。ところが歯を失ってよく噛めなくなると脳への刺激が少なくなり、ボーっとしたり、ひどい場合は認知症へと繋がる恐れがあります。

 

歯並びや噛み合わせの変化にも大きく関わります。歯がなくなると、支えを失った隣の歯が傾きます。そのため歯並びが悪くなり、歯磨きがし辛くなります。そのため磨き残しが出てプラーク化し、虫歯や歯周病などの原因となってしまいます。

噛み合わせへの影響も懸念されます。噛み合わせは全身のバランスを司る、非常に大切な役割を持っています。歯を失ってしまうと対合の歯が伸び、噛み合わせのバランスが崩れ、頭痛や肩凝りなど全身の健康に影響が出てしまいます。

 

抜けた歯をそのままにしておくと、見た目にも関わってきます。口元がたるんでしまうと、年齢よりも老けて見られがちになります。左右のバランスが崩れてアンバランスな顔つきになり、法令線も目立ってしまいます。

また首や口元にシワが目立つなど、良いことはひとつもありません。

 

■たった一本の歯でも、決して放置しない

歯が抜けたことによる悪影響についてご紹介しました。たった一本の歯を失っただけで、これだけの影響が出てしまいます。面倒くさい、これくらい大丈夫などと思っていると、後に後悔する結果を招くことになってしまうでしょう。

抜けた部分を補う治療には部分入れ歯、インプラント、ブリッジがあります。歯科医師とよく相談し、ご自身に最も合った治療法を選択して、お口の中とともに全身の健康を損ねないようにしましょう。

そして歯を失ってしまった原因を考え、今後は歯を失わないようにする努力も必要です。


高齢者でもインプラントを受けられるのか?

インプラントは、失った歯の部分の顎の骨に人工歯根として、インプラント体を埋め込みます。機能回復手段としてメリットの多いインプラントですが、高齢者でもインプラント治療を受けることはできるのでしょうか。

 

■インプラントを受けることができる条件について

インプラント体を埋め込む条件に、顎の骨の量が十分であること、外科手術を受けても内科的に問題がないことがあります。したがって、高齢者であっても、この二点がクリアできればインプラント治療を受けることは可能と言えます。

 

顎の骨の量が十分であることは、インプラントの絶対条件です。顎の骨の量が少ないと、インプラント体と骨の結合が難しく、インプラントがしっかりと固定されません。上顎の場合、顎の骨が十分でないケースの場合、ザイゴマインプラントという術式がありますが、全ての歯科医院でこの術式を取り扱っているわけではありません。

顎の骨の量は、歯周病の進行によって変わります。高齢になるにつれ、歯周病は悪化する傾向にありますが、全ての高齢者が重度歯周病というわけではありません。高齢者であっても歯周病がそれほど進行しておらず、顎の骨の量が十分な方もたくさんいらっしゃいます。

このように、インプラント治療を受ける条件としてまずは顎の骨の量が大きく関わってきます。

 

内科的に問題がないかどうかもインプラント治療を受ける上で大変重要です。

まず内科の主治医から抜歯を禁止されている方は、当然インプラント治療を受けることはできません。飲んでいるお薬や体質により、外科処置ができないことがあるため、内科の主治医に外科処置ができるかどうか確認することが必要です。

 

また高齢者になると、多くの病気を抱えがちになります。高血圧や糖尿病などはその代表であり、インプラント治療を選択肢として考える場合は、内科的に病気をコントロールする必要があります。主治医と相談の上、よく相談して下さい。

 

閉経後の女性はホルモンの減少により骨粗鬆症になる方が多く、インプラント治療を希望する方は注意が必要です。骨粗鬆症のお薬をその際に処方されるBP製剤(ビスホスフォネート製剤)を服用している方は、抜歯やインプラントなどの外科処置を行うことで重篤な症状が引き起こされることがあります。BP製剤を服用中の方は、内科の主治医と歯科医師とよく相談し、治療法を選択してください。

 

■高齢者の方は主治医とよく相談して

高齢者でも条件が整えばインプラント治療は可能です。しかし全身疾患や飲んでいるお薬により、インプラント治療ができないことがあります。インプラント以外の治療法としては、入れ歯が最もスタンダードな治療法で、誰でも治療を受けることができます。

しっかり噛んで食事を美味しくいただくためにも、主治医とよく相談して最適な治療法を選択するようにして下さい。


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