治療はどのくらいの頻度で通わなければいけないのでしょうか?

治療はどのくらいの頻度で通わなければいけないのでしょうか?

歯医者へ通い始めると、何度も通わなければいけないイメージがあると思います。実際、歯科治療は一度や二度で終わるものは少なく、治療内容によってはかなり通院しなければいけないケースもあります。では治療のための通院は、何回くらい通わなければいけないのでしょうか。

 

■治療内容により通院回数は異なる

歯科治療には色々な内容があり、治療内容によって通院頻度は異なります。

 

・虫歯の場合

例えば小さな虫歯の場合、フッ素を塗って様子を見る場合があります。また虫歯がそれほど深くない場合、虫歯部分を削ってレジンという歯科用プラスチックを詰めて治療が終わることもよくあります。

 

しかし虫歯が進行するにつれ、一度の通院で済まなくなってきます。虫歯が神経を覆っている象牙質まで進行すると、レジンでは対応できないケースが出てきます。型取りを行って、インレーという詰め物を詰める場合は少なくとも2回の通院が必要になります。

また虫歯が神経まで達してしまうと、神経を取り除いて根の中を消毒して土台を立て、クラウンという被せ物を装着して機能を回復させる「根管治療」という治療が必要になります。

この根管治療は消毒のための通院が数回必要です。また根の中に最終的な薬を詰めたあとに土台を立て、型取りを行います。そのため治療回数が増え、通院頻度も多くなります。

 

酷い虫歯で歯を残せず抜歯になった場合、抜歯だけでは終わりません。噛む機能を回復させるために入れ歯やインプラント、ブリッジといった治療が続きます。このように、治療の内容によって通院回数が大きく異なります。

 

・歯周病の場合

歯周病の場合は虫歯と異なり、定期的に歯科医院へ通って歯石除去やクリーニングの処置を受けることで、症状を安定させます。特に重度の歯周病の場合、再発のリスクが非常に高いため1~3か月にいちどは歯石除去などの処置を受ける必要があります。

歯周病の程度がそれほどひどくない場合でも、歯周病はいちど発症すると常に再発と背中合わせになります。歯周病の場合、自宅でのセルフケアだけではどうしても防ぐことができません。歯石除去後の良い状態を保つためには、定期的なメンテナンスが絶対欠かせないのです。患者さんのお口の中の状態により通院頻度は異なりますが、異常がなくても半年に一度は定期検診を受け、歯周病の進行を抑制する必要があります。

 

■お口の中の健康維持は、予防が肝心

虫歯も歯周病も、予防が何よりも肝心です。自宅でのセルフケアに加え、歯周病や虫歯リスクが高い人は3か月に一度、重度の歯周病と診断されている人は1~3か月に一度は歯科医院に通院し、適切な処置を受けるようにしてください。

何も問題がない人でもいつ歯周病や虫歯になるかわかりません。少なくとも半年に一度は検診を受け、お口の中の健康維持に努めましょう。


歯周病と全身疾患

歯周病は、歯周病菌により歯ぐきに炎症が起きる感染症で、悪化すると歯が抜け落ちてしまうことはよく知られています。しかし歯周病が怖いのは、お口の中だけに留まらず、その影響は全身の健康にも大きく関わっていると言われています。今回は歯周病と全身疾患の関係についてお話したいと思います。

 

■歯周病とは

毎日のように歯磨き粉のCMで聞く歯周病は、昔は歯槽膿漏と呼ばれていました。現在では歯周病の呼び方が一般的ですが、症状はどちらも同じです。

歯周病は、プラークに棲みついた歯周病菌が出す毒素によって歯ぐきや歯槽骨といった歯周組織に炎症が起きる病気です。

歯周病は虫歯のように痛みを感じることがなく症状が進行するため、自覚症状を感じる頃にはかなり症状が進行しています。歯周病の初期症状は歯ぐきの腫れと出血です。中度歯周病に進行すると歯ぐきの腫れや出血に加え、口臭がきつくなる、歯ぐきが下がって歯が長く見える、歯を支える歯槽骨が吸収されはじめるために歯が少し揺れ動くといった症状が起こり始めます。重度歯周病になると膿が溜まり、さらに口臭がひどくなります。歯ぐきが腫れて食べ物が噛めなくなる、歯槽骨が吸収されて歯がグラグラするといった症状が出て、最終的には歯が抜け落ちるか抜歯となり、歯を失う結果となります。

 

■歯周病と全身疾患の関係について

お口の中に起こる歯周病の症状をお伝えしました。では次に、歯周病が全身の疾患とどのように関わるのかについてお話を進めてまいります。

歯周病と関わりが深い全身疾患には、次のものが挙げられます。

 

・糖尿病

・心臓疾患

・脳梗塞

・誤嚥性肺炎

・骨粗鬆症

・早産および低体重児出産

 

歯周病になると、歯肉や歯周ポケットから歯周病菌が侵入し、血管の中に入り込んで様々な悪影響を与えます。

特に糖尿病は歯周病と関わりが深いと言われており、糖尿病が悪化すると歯周病も悪化する傾向が強く、歯周病が改善されると糖尿病の状態も良くなるなど、相互関係にあることが知られています。歯周病は炎症性物質を作り出すため、糖の代謝を妨げ、肝臓の働きを鈍くさせてインシュリンが作用しにくくなってしまいます。このことからもわかるように、歯周病が悪化するとインシュリンがうまく分泌されず、糖尿病が悪化してしまうと考えられています。

 

歯周病は心疾患や脳梗塞にも関わっていると報告されています。歯槽骨から入り込んだ歯周病菌が心臓や脳へ運ばれていきます。そして血管の壁に歯周病菌が付着することで血栓を作り出す異常な組織が形成されます。血栓が作られると血流が悪くなり、動脈硬化や脳梗塞などを引き起こしてしまいます。歯周病菌は、この異常な組織の形成に関わっていると言われています。

 

誤嚥性肺炎も、歯周病が深く関わる病気の一つです。特に高齢者や寝たきりの方などは嚥下機能が衰え、誤って気管支に唾液や食べ物が入り込んで肺炎を起こすことがあります。これが誤嚥性肺炎でえすが、歯周病に罹患している人が誤嚥すると、肺に入り込んだ歯周病菌が肺炎を起こすリスクが高まってしまうのです。

 

骨粗鬆症は、骨密度が少なくなる病気で、特に女性ホルモンが関係していると言われており、閉経後の女性に多く見られます。

骨粗鬆症の方が歯周病になると、顎の骨が急速に吸収されると言われています。さらに歯を失ってしまうと噛む力が衰えてしまうため、カルシウムなどの補給が難しくなり、さらに骨が弱く脆くなってしまいます。

 

妊娠中の女性が歯周病になると、早産になるリスクが高まります。歯周病菌は炎症を引き起こすため、子宮収縮を起こしてしまいます。早産になると、必然的に赤ちゃんは低体重で生まれてしまいます。早産で生まれた赤ちゃんは正期産で生まれた赤ちゃんと比べて肺などの臓器が未熟なため、慎重に経過観察を行う必要があります。

 

■歯周病を予防して、歯と全身の健康を守りましょう

歯周病と全身疾患についてお話をしました。歯周病はお口の中だけでなく、体の健康にも大きく関わると言われています。体の健康はお口の中から始まります。歯周病を予防し、健康な毎日を送るよう心がけましょう。


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歯医者さんのレントゲンの重要性と安全性。被爆量は?妊婦は大丈夫?

歯科医院を受診した人のほとんどは、レントゲン写真を撮っていると思います。このレントゲン撮影はなぜ必要なのでしょうか。また妊娠中の方はレントゲン撮影を行っても大丈夫なのでしょうか。今回は、レントゲン撮影の必要性や安全性、被爆量など歯科医院で行われるレントゲン撮影に焦点をあててみました。

 

■レントゲン撮影の目的

歯科治療でレントゲンを撮影するときは、初診のときや、前回の受診からしばらく間があいたときです。歯科治療でレントゲン撮影を行う目的は、口腔内全体の状況を視覚的に把握するためです。レントゲン撮影を行うことで虫歯の有無、治療済みの部位の確認、顎の骨の状態などを確認し、治療計画を作製して治療を進めていきます。

 

また、自覚症状がないものの、レントゲン写真を見ると根の先が黒くなって膿が溜まっていたり、見た目は異常があるように見えない歯が折れていたりと、視診ではわからない病巣を発見するためにもレントゲンは欠かせません。

 

■歯科用レントゲンの被爆量について

では気になる被爆量はどうなのでしょうか。レントゲン=被爆というイメージをお持ちの方も多いと思います。

結論から言うと、歯科用レントゲンの被爆量はごく微量な程度です。お口の中全体の画像を撮影するパノラマレントゲン写真1枚の被爆量は0.02シーベルト、局部的な画像を撮影するデンタルは0.001~0.004ミリシーベルトで、胃のレントゲン0.5ミリシーベルトと比較すると、かなり微量であることがおわかりいただけるかと思います。

レントゲン撮影は、小さな子供に対しても行われます。これは虫歯の様子や乳歯の下に永久歯の存在が認められるかどうかなどの確認を主な目的としており、子供に対しても安全性は確保されていますので、心配する必要はありません。

 

また大多数の歯科医院ではレントゲン撮影の際、特殊なエプロンを身に着けて撮影します。このようにレントゲン撮影は安全に配慮されているため、ご安心ください。

 

■妊娠中の方のレントゲン撮影は?

妊娠中の方は、基本的にレントゲン撮影を行いません。妊娠初期でまだ妊娠に気が付かない時期にレントゲン撮影を行ってしまった場合、お腹の赤ちゃんに影響がないかどうか非常に心配になることでしょう。

万が一妊娠中、特に妊娠初期にレントゲン撮影を行っても、それほど深刻に考えなくても大丈夫でしょう。お腹の赤ちゃんに影響が出る被爆量は50~100ミリシーベルトと言われており、レントゲンの被爆量とは比べ物になりません。

しかしやはりリスクは避けたいものです。妊娠中であることは必ずスタッフに伝えて下さい。


金属アレルギーとは何か

一般的に金属アレルギーと言うと、指輪やネックレス、ピアスなどの貴金属を身に着けたときに起こる皮膚の炎症です。この金属アレルギーですが、貴金属だけでなくお口の中の金属を使った補綴物によって引き起こされることがあります。今回は口腔内の金属が引き起こす金属アレルギーについてお話をしたいと思います。

 

■金属アレルギーの症状について

指輪やネックレスなどを身に着けたとき、皮膚の赤みや痒みを伴う場合、金属アレルギーが疑われます。金属アレルギーは全員に起こるわけではありません。アレルギーとは、体の中に入り込んだ物質が異物とみなした場合に起こる反応で、皮膚や粘膜に異常を起こす症状を言います。金属アレルギーの場合、汗や唾液などと反応することにより、微量の金属が溶ける「イオン化」を起こします。体内に取り込まれた金属イオンが体内のタンパク質と結合したものが異物とみなされ、アレルギー反応となって症状が起こるのです。

 

■歯科治療による金属アレルギーとその原因とは

では歯科治療における金属アレルギーの症状などについてお話を進めていきましょう。

金属アレルギーの症状とは、主に手のひらや足の裏にできる水疱や水疱の中に膿を持つ膿疱、赤みや発疹など皮膚に起こります。

では金属が直接皮膚に触れていない歯科治療がなぜ金属アレルギーの原因になるのでしょうか。それは歯科治療で使われている金属素材に原因があるのです。

歯科治療で保険適用素材である銀歯の被せ物や詰め物は、金銀パラジウム合金が使われており、この金属が唾液によりイオン化を起こして血中へ溶け込んで、全身に運ばれます。そのため金属イオンに対する免疫細胞が過剰反応を起こし、皮膚炎などのアレルギー症状が引き起こされるのです。

 

また銀歯や入れ歯のバネ、矯正装置など金属を使った歯科素材が直接口腔内粘膜に触れることで、口内炎や粘膜が赤みを帯びるなどといった症状も起こることがあります。

その他金属アレルギーの症状として頭痛や肩凝り、腰痛などの不快症状が現れることがあります。

 

このように歯科治療で使われる金属素材が、全身の健康に悪影響を与えることがあるのです。

 

■歯科治療による金属アレルギーを改善する「メタルフリー治療」

歯科治療による金属アレルギーのリスクを取り除くためには、まずお口の中にある金属素材を取り除くことが必要です。

歯科治療で使われる金属素材には、次のようなものがあります。

 

・金銀パラジウムによる詰め物、被せ物

・メタルコア(金属の土台)

・アマルガム(水銀を含んだ金属)

・部分入れ歯のバネ

・メタルブラケット、ワイヤーを使った矯正装置

 

まずお口の中からこれらの金属を取り除くことからはじめます。金銀パラジウムを使った詰め物や被せ物は、セラミックやハイブリッドセラミックなどを使った補綴物に治療をし直します。被せ物の場合土台が必要になりますが、金属の土台であるメタルコアではなく、レジンコアやファイバーコアを使います。

 

アマルガムは今ではほとんど使用されていませんが、以前は詰め物として一般的に使用されていた毒性の強い金属素材です。慎重に取り除き、レジンやセラミックインレーを使った治療を行います。

 

部分入れ歯は保険適用素材ですが、保険外治療を行うことでバネがない入れ歯や、金属アレルギーを起こしにくい素材を使った入れ歯を作製することで、金属アレルギーを改善することができます。

矯正治療は金属を使ったメタルブラケット矯正が一般的ですが、セラミックブラケットやホワイトワイヤーを使うことで金属を使わないようにできます。

 

■金属による悪影響を考慮した対策を行いましょう

金属アレルギーについてお話をすすめてきました。

歯科素材で使う金属が、体に不快症状に繋がっている可能性は十分考えられます。銀歯などの金属は、見た目以外に様々な悪影響を与えるため、健康を考慮した歯科治療を考慮することをおすすめします。


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