2018年08月15日
インプラントの治療期間は?
インプラントは噛む機能を回復させる治療法の中でも機能面と審美面を兼ね備え、他の歯に負担がかかりにくいという優れた特徴を持っています。しかし入れ歯やブリッジと比べると治療期間が長くなるため、インプラント治療をためらう方も多いでしょう、
今回はインプラントの治療期間を中心にお話をいたしますので、インプラント治療をお考えの方は是非ご参考ください。
■インプラントの治療期間はどのくらいかかるのか
インプラントは、外科手術を行って顎の骨に人工歯根を埋め込み、骨とインプラント体がしっかりと結合する期間が必要になります。
そのため同じ機能回復治療である入れ歯やブリッジと比べると治療期間が長くなります。
インプラントの治療期間の目安は、3~10か月ほど必要となります。
これは部位や本数、そして術式によって異なりますが、いずれにしてもインプラント体と顎の骨の結合のための安静期間を要するため、入れ歯やブリッジよりははるかに治療期間がかかってしまいます。
なお総入れ歯の方や歯を全部失った方向けのオールオン④という術式は、手術したその日に仮歯を入れることができますが。治療期間は6~8か月ほど必要になります。
■インプラントの術式について
インプラントには一回法と二回法という手術の術式があり、患者様のお口の中の状態によって術式は決定しますが、大部分が二回法の術式で行われます。
・一回法・・・外科手術を一度だけ行う術式。インプラントを顎の骨に埋め込む手術の際に、人工歯を連結させるためのアバットメントを歯ぐきから出した状態で安静期間に入ります。インプラント体と骨の結合が確認できたら、次は人工歯の型取りを行い、できあがった技工物を装着します。
・二回法・・・外科手術を二度行う術式。インプラント体を顎の骨に埋め込むとき、連結部分のアバットメントまで歯ぐきへ埋め込み、安静期間に入ります。顎の骨とインプラント体の結合が確認できたら、埋め込んでいたアバットメントを歯ぐきから露出させるための二次手術を行い、傷口の治癒を確認後、人工歯の型取りを行って装着します。
二回法はほとんどの症例で対応できますが、手術を二度行うため患者様の負担がやや大きいことがデメリットです。
・オールオン4など即時負荷
総入れ歯の方など、歯が全くない状態の患者様に適したオールオン4は、4本のインプラントで10本~12本の人工歯を支える治療法です。総入れ歯ではガタガタして噛めなかった方に適したインプラント治療法です。問題がない場合、一日で仮歯を装着可能なことが大きな特徴です。オールオン4の治療期間はおよそ5~7か月であり、その間仮歯やお手持ちの入れ歯で過ごすことができます。しかし高い技術を要する治療法であり、どこの歯科医院でも導入しているわけではありません。
オールオン4を検討中の方は、オールオン4の実績や症例が豊富な歯科医院を選ぶことが非常に大切です。
インプラントの治療期間は、カウンセリングから始まって手術、結合期間が必要になります。この間が長いことがネックとなり、インプラント治療をためらう理由のひとつと考えられます。しかしインプラント治療は骨とインプラント体の結合がなくては始まりません。
メリットの多いインプラントですが、治療期間が長くなることは大きなデメリットになるでしょう。こんなに長い時間がかかるなら、入れ歯にしておいたほうが良かった、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
インプラントをお考えの方は、治療期間や費用などもしっかりと相談し、納得した上で治療を受けるようにして下さい。
2018年08月14日
歯ぎしりと歯並びの関係とは
歯をギリギリと無意識にこすりあわせる歯ぎしりは、歯が擦り減るだけでなく歯並びにも影響を与えてしまうと言われています。今回は歯ぎしりと歯並びの関係について着目してみました。
■歯ぎしりの原因とは
寝ているときにギリギリと歯をこすり合わせて特有の音を出す歯ぎしりは、睡眠中ということもあり、意識外のところで行われています。家族に指摘されてはじめて歯ぎしりをしているということに気が付く方がほとんどです。
歯ぎしりは色々な年代で見られるクセで、その原因は主にストレスではないかと言われています。ストレスを抱えてうると、常に緊張状態にあるため筋肉が収縮しやすくなることから、歯ぎしりが行われてしまうと言われています。
■歯ぎしりによってどんな影響を受けるのか
歯ぎしり=ギリギリと不快な音、というイメージしか浮かばないかもしれません。
しかし歯ぎしりによって受ける影響はそれだけではありません。
上下の歯を強くこすり合わせたり、強く噛み締めて顎を動かすことで過度な力が加わってしまいます。そのため歯が削れて擦り減っていしまう、歯が割れる、そして歯の根っこの部分の変形などが起こります。
さらに顎や顎関節に力がかかりすぎるため、顎関節症や顔の骨格が変わってしまう心配があります。
■歯ぎしりは歯並びに関係するのか?
元々の歯並びの良し悪しは歯ぎしりには関係ないと言われています。
しかし大人の場合、歯ぎしりを続けてしまうことで歯の根の向きが変わったり、歯の長さや歯根部分が溶けてしまって歯の向きが変わってしまうなど、歯並びや噛み合わせに変化が生じる可能性があります。
ひどい場合は歯の根っこ部分が溶けて歯がグラグラになったり、歯の向きが変わってしまうことがあり、歯並びの乱れに繋がってしまいます。
また歯ぎしりをずっと行っていると歯がだんだん擦り減ってしまい、歯の高さが変わって均一感がなくなってしまいます。これは見た目の悪さ的に「歯並びが悪い」という意見に繋がる可能性も低くはないでしょう。
■歯ぎしりの解決法
歯ぎしりは就寝中に行われるため、歯を保護するためのマウスピースを装着するとよいでしょう。マウスピースを装着することで筋肉の緊張を緩和し、肩凝りや頭痛の改善に役立ちます。
また顎関節症予防になることも特徴です。あごの関節や筋肉を歯ぎしりから守ってくれるため、顎関節症の予防にも繋がります。
その他にもリラックス効果があるなど、マウスピースを装着することにより歯ぎしりを改善し、歯並びの変化を防ぐことが可能です。
歯ぎしりを防ぎ、お口の中の健康な状態を保つように心がけたいものです。
2018年08月13日
歯磨きは一日何回目安に実施すべきですか
虫歯や歯周炎などのトラブルからお口の中の健康を守るためには、まず毎日の歯磨きが基本です。歯磨きをきちんと行うことでお口のなかを清潔にしてトラブルを防ぎますが、いったい歯磨きは一日に何回行えばよいのでしょうか。
■一日一度は丁寧に歯を磨くことが大切
虫歯や歯周炎の原因となるプラークは、お口のなかに棲む細菌が歯と歯の間などに残る食べかすの中の糖分を栄養源にして作り出す粘着性の物質です。
お口の中に棲む細菌により食べかすからプラークが生成されるには24~48時間と言われています。プラークは細菌の塊で、虫歯菌や歯周病菌が棲みついて酸や毒素を出して歯や歯茎にトラブルを引き起こすため、プラークを作らないよう、適切なブラッシングでプラークコントロールを行わなければいけません。
理想的なブラッシングの回数は、3度の食後と寝る前の合わせて4回です。特に砂糖を多く含んだものを食べたり飲んだりした後はできるだけブラッシングを行い、お口のなかに残った汚れをきれいに取り除くことが望ましいでしょう。
しかし毎食後に歯磨きをきっちりと行うことは難しく、つい飛ばしてしまうこともあるでしょう。日に一度は時間をかけて丁寧な歯磨きを行い、歯と歯の間に残る汚れをきれいに落とすように心がけて下さい。
また歯ブラシだけでは歯のすき間の汚れを落とすことはできません。デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って隅々まで汚れを取り除くようにしましょう。
■寝る前の歯磨きは特に念入りに
食後の歯磨きよりも大切なことは、寝る前の歯磨きです。私たちのお口のなかは常に唾液が分泌されることで潤っていますが、唾液には細菌を洗い流すという大切な役目を持っています。
しかし就寝中は唾液分泌が減少するためお口のなかが乾燥し、細菌が爆発的に増殖して虫歯や歯周炎のリスクが高まってしまいます。細菌の活動を少しでも抑えるためにも、寝る前の歯磨きは丁寧に行ってください。
また起床後すぐのお口のなかは、一日の中で最も細菌が繁殖し、不潔な状態です。
朝起きたらまずは歯磨きを行い、お口の中をさっぱりとさせてから朝食を摂るようにして下さい。もちろん食後の歯磨きも忘れずに行い、清潔な状態で一日を迎えましょう。
■汚れをきちんと落とすことが目的
歯磨きの回数の目安についてお話しました。理想は毎食後と就寝前の4回ですが、毎食後ごとに時間をかけた丁寧な歯磨きを行うことはなかなか大変です。さっと汚れを落とす程度でもいいので、できる限りお口のなかに残る糖分を取り除くようにするとよいでしょう。
そして寝る前にはじっくりと時間をかけた正しいブラッシングを行い、細菌の繁殖を抑えるようにしましょう。そのためには歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどの補助器具を使って日中に落としきれなかった汚れをきれいに取り除くようにしてください。
2018年08月12日
歯周炎の原因とは
歯周炎とは、歯周病菌によって歯ぐきや歯を支える顎の骨などの歯周組織に炎症が起こる感染症です。今では虫歯よりも歯を失う確率が高いと言われている歯周炎はなぜ起こるのか、歯周炎の原因についてご説明いたします。
■歯周炎とは
虫歯が虫歯菌によって歯そのものが溶かされる病気に対し、歯周炎は歯ぐきや歯を支える歯周組織に炎症が起こる感染症です。
歯周炎の原因はプラークに潜む歯周病菌で、口腔内の不衛生が原因です。お口のなかには非常に多くの細菌が存在しますが、歯と歯の間に残った食べかすを栄養分としてネバネバとした物質を作り出し、歯と歯ぐきの境目に付着します。ここへ歯周病菌が棲みつき、毒素を放出することで歯ぐきなどに炎症を起こし、やがて顎の骨を吸収してしまいます。
■歯周炎の症状について
歯周炎の始まりは、歯ぐきの腫れや出血が起きる歯肉炎です。
歯肉炎そのものは小中学生といった若年層でもよく起こり、その原因はブラッシング不足です。歯肉炎は正しいブラッシングを行うことで改善することが可能です。
歯肉炎が悪化したものが歯周炎です。歯周炎になると歯ぐきの腫れや出血に加え、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきの間のすき間が深くなり、歯周病菌が入り込んで歯周組織を破壊し始めます。
歯周炎のやっかいなところは、虫歯のように痛みを伴うことなく症状が進行してしまうことです。はじめは歯ぐきの炎症だけだったのが、進行するにつれて口臭が強くなる、歯ぐきが下がって歯が長くなる、歯が揺れ始めるといった症状が見られるようになり、悪化するにつれて歯周ポケットの数値も高くなってしまいます。
そして重度の歯周炎になると歯槽骨が吸収されて歯がグラグラになり、歯ぐきに膿が溜まって痛くなり、噛めなくなってしまいますそして最後には歯が抜け落ちてしまうか、抜歯となって歯を失ってしまいます。
■全身疾患にも深く関わる歯周炎
歯周炎の怖いところはお口だけでなく、全身疾患にも深く関係することです。特に糖尿病と歯周炎は相互に影響を与え合うことがわかっており、糖尿病が悪化すると歯周炎も悪化すると報告されています。逆に歯周病が改善されると血糖値が下がり、糖尿病の状態も安定するなど密接に関係しています。
糖尿病以外にも心内膜炎や脳梗塞、誤嚥性肺炎、妊婦における早産や低体重児出産など歯周炎になることで、様々な問題を引き起こすリスクを持ち合わせているのが歯周炎の怖いところです。
■プラークコントロールと歯科医院での適切な治療が必要
歯周炎の原因は、磨き残しにより作られるプラークです。プラークは細菌の温床であり、歯周炎の悪化を招いてしまいます。またプラークが石灰化すると歯石になりますが、歯石をそのままにしておくと新たなプラークが蓄積され、症状が悪化しやすくなってしまいます。
家庭での適切なブラッシングでプラークコントロールをしっかりと行い、歯科医院で歯石除去やクリーニングを受けて歯周炎を予防、改善することが大切です。
2018年08月12日
改装前でご迷惑をおかけします!
こんにちは!8月に入り暑い日が続きますが体調はいかがでしょうか?タクヤデンタルクリニックの歯科医師の小松です。8月10日から8月30日までの間改装工事のため休診とさせて頂きまして大変ご迷惑んおかけてしいます!開業から10年と長い間使わせてもらってきたクリニックです。僕は入社して5年と少しですが毎日使わせてもらったクリニックですので今までの感謝の気持ちを忘れずとおもいます!
そして新たなそしてキレイなクリニックを楽しみにしていてください!そして今まで以上に丁寧なちりを心がけていきたいと思いますのでこれからもタクヤデンタルクリニックをよろしくお願いします!
さて話題が変わって私事ですが、実は今月8月いっぱいをもちまして開業独立のためにタクヤデンタルクリニックを退社する事になりました。このタクヤデンタルクリニックに入社して5年と少しですが佐々木理事長はじめ野川院長、ドクターの皆さん、スタッフの皆さん、とても多くの事を学ばせて頂き、いち歯科医師としてだけではなくひとりの社会人として大きく成長させて頂きました!そしてなにより5年間で本当に多くの患者さんと出会えた事、治療に携わらせていただいた事が僕にとってとても多くの学びでした。タクヤデンタルクリニックで学んだ事を生かして新たに開業するクリニックで患者さんに貢献できるようにがんばります!今まで本当にありがとうございました。
開業する歯科医院ですが米沢市春日に米沢クローバー歯科クリニックという名称で10月1日よりオープンします。米沢市付近で歯科医院をお探しのお知り合いの方がいらっしゃったら是非米沢クローバー歯科クリニックをご紹介頂けると嬉しいです!オープンに向けまして内覧会を9月22.23.24日に行う予定です!お近くのお住いの方がいらっしゃったら是非おこしください!