2018年08月24日
タバコを吸っていたら歯槽膿漏になりやすい?
歯槽膿漏は、成人の8割が罹患していると言われるほど身近な病気で、生活習慣病と位置付けられてもよいでしょう。歯を失う最大原因でもある歯槽膿漏は、喫煙とも大きく関わっていることをご存知でしょうか。今回はタバコと歯槽膿漏の関係に注目したお話をいたします。
■タバコと歯周病の関係
タバコは肺ガンや口腔ガンをはじめとしたガンのリスクが高く、高血圧を引き起こす要因となるなど、体にとって有害なことばかりです。そして喫煙習慣は、歯槽膿漏とも大いに関係し、喫煙者と非喫煙者を比較した場合、喫煙者の歯槽膿漏になるリスクは実に3倍以上と報告されています。
それに加え、歯槽膿漏の治療を行っても治癒効果は半減してしまうなど、タバコはまさに体やお口の健康にとって百害あって一利なし、と断言してもよいでしょう。
ではタバコを吸っているとなぜ歯槽膿漏になりやすいのでしょうか。
まずタバコを吸うと血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。歯ぐきや歯周組織にはたくさんの血管が通っていますが、タバコを吸うことにより歯ぐきへ流れる血液の量が減ってしまいます。
歯槽膿漏になるとまず最初に現れる症状が、ブラッシング時の出血です。健康なはぐきはブラッシング程度では出血しません。しかしブラッシングに出血が起こることで「あれ?おかしいな」と思うことで、何かしらの異常を感じ、歯科医院の早期受診へと繋ぐことができます。早い段階で異常を発見することが早期治療に繋がり、歯槽膿漏の進行を防いて改善することが可能となります。
ところがタバコを吸っていると血管が収縮し、血液の流れが悪くなるため歯槽膿漏の特徴であるブラッシング時の出血があまり起こりません。つまり異常のサインが出ないことで、歯槽膿漏になっていることを見逃してしまうのです。
そのため非喫煙者と比較すると、症状がかなり進行しないと自覚症状が出にくいため、気が付いた時には歯が揺れ動いたり口臭がひどくなるなど、深刻な状態になってしまっています。
また歯槽膿漏の治療を行ってもそれほど劇的な効果が期待できず、再発の可能性が非常に高いこともタバコの悪害のひとつです。
歯槽膿漏は、歯周病菌による感染症です。タバコを吸うと抵抗力が弱まり、細菌の活動を抑える力が弱まります。そのため歯槽膿漏の治療を行っても細菌の活動は一時的に弱まるだけで、再発のリスクが非常に高くなり、治癒しにくい状態が続いてしまいます。
■タバコは何の利益もありません
歯槽膿漏とタバコの関係についてお話しました。
愛煙家にとっては何とも居心地の悪い話でしょうが、ハッキリ言って、タバコは何の利益もありません。害ばかりです。体に悪い・歯周病に悪い・お金がかかる・息が臭いなど、どう見ても良いところはありませんよね。
歯槽膿漏に話を戻すと、タバコに含まれる成分は歯ぐきにとって有害なものばかりであり、歯槽膿漏の発見を遅れさせる上、治癒しにくくなります。
健康な体は健康なお口から始まります。一刻も早く禁煙に取り掛かり、健康的な生活を送ってみてはどうでしょうか。
2018年08月23日
歯槽膿漏は短期間で集中的に治さなければ治らない?
歯槽膿漏と診断された場合、速やかに治療を開始しなければいけません。歯槽膿漏は歯石除去を中心とした治療を行いますが、短期間で治さなければ治癒しないのでしょうか。今回は歯槽膿漏の治療期間や治療法についてご紹介いたします。
■歯槽膿漏の治療法について
歯槽膿漏は、歯周病菌による歯ぐきの腫れや出血が主症状で、口腔内の衛生状態が悪いこと、歯周病菌の存在が認められることで引き起こされます。家庭でのホームケアでプラークを取り除くプラークコントロールが大切ですが、それだけでは歯槽膿漏を治すことは困難で、歯科医院での治療が不可欠となります。
歯科医院での治療法は、歯石除去をまず行うことで改善を促します。超音波スケーラーという専用の器械を使って歯石を取り除き、プラークの再付着を防ぎます。
しかし器械で除去できる歯石は、歯の表面に付いているもののみで、歯肉の下に付着した歯石は、手動用の器具を使って丁寧に取り除く必要があり、数回に分けて取り除きます。
それでも症状が思わしくない場合は、歯肉を切開して歯根部に付着した歯石を取り除くF-opという外科処置を行います。
これらの治療法は保険適用で行うもので、何回かに分けて歯石除去を行います。そのため一度で劇的に変化があるわけではなく、継続的に行うことで歯槽膿漏を改善していくことを目的としています。
■短期間で集中的に治療を行うプログラムとは?
お伝えしたように、歯槽膿漏の治療は長い時間をかけて少しずつ改善を促します。特に保険治療の場合、歯石は一度で取り除くことができず、何度かに分けて行う必要があり、その間に歯周病菌が他の歯に影響を与えてしまう可能性も否定できません。
短期間で集中的に歯槽膿漏を改善するための治療法とは、従来の歯石除去だけでなく、投薬や外科治療を併用した総合的な歯周病治療で、およそ1か月間で改善を促すというものです。
歯科医院や患者様の口腔内の状態によって多少プログラムは異なりますが、次のような治療内容が行われます。
・超音波スケーラーによる歯石およびプラークの除去。歯科用レーザーを使うこともある
・局部麻酔を使った歯肉縁下への徹底した歯石除去
・歯槽膿漏によって溶けた骨の再生処置
・歯周形成外科による、歯肉の形成
・抗生物質投与による感染症への科学的療法
なおどこの歯科医院でも歯槽膿漏の短期集中治療プログラムを導入しているわけではありません。また保険外治療となるため、保険治療と比べると費用が高くなってしまいます。
しかし短期間で集中して治療を行うことで症状の劇的な改善および他の部位への感染の防止、そしてお口の中の健康に対するモチベーションを高めることでとても意味のある治療法だと言えるでしょう。
歯槽膿漏は治療と心がけ次第で改善できる病気です。歯槽膿漏にならないよう普段からお口の中の清潔に気を付けて、定期的に歯科医院を受診してお口の中の健康を守るように心がけて下さい。
2018年08月22日
社員研修旅行 in沖縄☀️🌺
皆さんこんにちは!
タクヤデンタルクリニック歯科助手の木村です。
8月も下旬となりますが、まだ暑い日が続きますね🏜寒暖差があり体調崩されていませんでしょうか?
さて今回は社員研修旅行についてご紹介します。
8月16日~19日まで社員研修旅行で沖縄に行ってまいりました🌴🌺✈
初日は出発から雨が降り心配でしたが沖縄に着くと無事に晴れていました!着いてからは、ひめゆりの塔の見学をし戦争について学ぶ良い時間となりました。
その後全員で宴会ということで、美味しい沖縄料理を頂きながら沖縄民謡を目の前のステージで見ることができたり、皆でエイサーを踊ったりと楽しい時間となりました😆🍻
2日目は美ら海水族館に行き有名なジンベイザメなどを見てまいりました🦈かわいい魚達がたくさんいてとても癒されました🐢🐟💕
その後琉球村に移動し沖縄伝統のシーサーなどの作成を各々自由に体験してまいりました!
最後はウミカジテラスへ移動し間近で飛行機を見ることができたり、綺麗な夕日を眺めながら美味しい夕食を頂きました🌅
三日目は1日自由行動で皆それぞれ行きたいところ、沖縄でやりたいことを思う存分に楽しむことができた1日でした☺️海に入ってダイビングをしたメンバーもいたり、夜の海に入って星を見てきたメンバーもいました🌟私達はBBQを行いました🍖🔥
最終日は、首里城の見学を行いました✨🏰私達が行った日は残念ながら塗り直しを行っており漆塗りを行っていました💭沖縄の強い日差しや激しい風雨にさらされているため、漆塗装が古くなったり、色あせてしたりしてるため塗り直しを行っているそうです。また大切な文化遺産でもありいつまでも守るために行っているそうです。平成31年には綺麗に塗り直しされた首里城に会えるということでした✨
その後は皆でソーキそばを食べて那覇空港へ向かいました✈️
沖縄はとにかく毎日暑かったり、紫外線がとても強かったです😋そんな中で楽しく毎日を過ごすことができて、帰ることを惜しむくらいあっという間の4日間でした😫💭
社員研修旅行で沖縄という地に連れて行って下さり理事長ありがとうございました☺️
今タクヤデンタルクリニックは改装中ですが、31日からリニューアルオープンいたします!!ぜひ楽しみにしていてください👍🏻
研修旅行も行い更にパワーアップしたタクヤデンタルクリニックを今後ともよろしくお願い致します。
2018年08月22日
ホームケアだけでは歯槽膿漏は治せない?
今では歯周病という呼び方でよく知られている歯槽膿漏は、30代以降では8割の方が発症すると言われている生活習慣病のひとつです。歯槽膿漏は歯周病菌の存在とお口の中が不衛生な状況が発症の原因ですが、ホームケアだけでは治すことができないのでしょうか。
■お口のなかと全身の健康に影響を与える歯槽膿漏
歯周病菌により歯ぐきや歯の周りの歯周組織に炎症が起きる歯槽膿漏は、30代以降では8割以上の方が発症していると言われており、歯を失う原因の病気のひとつです。
小中学生では歯肉炎という症状で起こりますが、成人以降、特に中高年層になると歯ぐきの腫れや出血だけにとどまらず、口臭や歯が揺れ動くなどの症状が出てくるなど、歯槽膿漏のの発症率は非常に高くなってきます。
歯槽膿漏は歯ぐきの腫れや出血が主な症状ですが、やがて歯周病菌が歯周組織にも影響を与え始めると顎の骨を吸収し、歯を支えられなくなって最後には抜け落ちてしまいます。
またその影響はお口のなかだけではなく、糖尿病や脳梗塞など全身の健康にも深く関わっている怖い病気です。
■ホームケアだけでは予防や改善が難しい・・・?
日本においては成人の8割以上が歯槽膿漏であると報告されていますが、なぜ歯槽膿漏になってしまうのでしょうか。
それはお口のなかに存在する細菌の中に歯周病菌と、口腔内の衛生環境が整っていないことが直接の原因であり、歯槽膿漏を発症しやすいような生活習慣などが間接的な原因として考えられます。
歯槽膿漏の予防は、家庭での丁寧なブラッシングが基本です。
お口のなかに存在する細菌が食べかすの中にある糖分を栄養素としてプラークを作り出し、そこに歯周病菌が棲みつくことで毒素を出し、歯ぐきの腫れや出血といった症状を引き起こします。小中学生には歯周病菌はあまり見られず、ほとんどの場合歯肉炎と診断され、その多くは丁寧なブラッシングにより改善されます。
ところが成人になると歯肉炎だけにとどまらず、少しずつ歯周組織に炎症が広がり始め、歯槽膿漏へと進行してしまいます。そのためホームケアだけでは改善が難しくなってしまいます。
その原因となるのが、歯石です。
歯石はプラークが石灰化し、石のように固くなった細菌の死骸のようなものです。
歯石そのものは毒素を出すわけではありません。しかし歯石が付着していると新たなプラークが溜まりやすくなり、歯槽膿漏の悪化を招いてしまいます。
この歯石は固く、歯にこびりついています。これをホームケアで取り除くことは困難です。また歯槽膿漏が進行すると歯石が歯ぐきの下(歯肉縁下)にまでこびりつきます。これはどう頑張ってもご自身で取ることはできません。
歯石を取るためには歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が超音波スケーラーという専用の器械を使って取り除く必要があります。
また歯肉縁下に付着した歯石は歯槽膿漏が悪化している証でもあり、取り除いておかないと更なる悪化を招いて歯槽骨を吸収してしまいます。歯肉縁下に付着した歯石は器械では取ることができず、キュレットという手動用の器具を使って丁寧に取り除いていきます。
もちろん家庭でのセルフケアは必要ですが、歯槽膿漏になるとホームケアだけでは治すことができないのです。
■ホームケアと歯科医院での処置が大切
歯肉炎の間は適切なホームケアで症状を改善することが可能です。
しかし歯槽膿漏は少しずつ進行する病気です。歯肉炎だけであったのが、やがて歯槽膿漏へと症状が進むと、ホームケアだけでは対処できません。歯科医院で歯石除去を受け、原因となるプラークや歯石を取り除き、歯槽膿漏をコントロールしなければいけません。
家庭でのホームケアと歯科医院での適切な処置で、歯槽膿漏からお口の健康を守るようにしましょう。
2018年08月21日
どうやって歯槽膿漏を防げばいい?
風邪やインフルエンザの予防のように、歯槽膿漏も予防が可能です。歯槽膿漏はいちど罹患すると完治することはほとんどありません。日本では30代以上の8割以上が罹患していると言われている歯槽膿漏は、いったいどのように防ぐとよいのでしょうか。
■歯槽膿漏の原因はプラーク
歯槽膿漏とは、歯周病菌により歯ぐきや歯を支える歯槽骨などの歯周組織に起きる炎症です。現在では歯槽膿漏よりも歯周病と呼ばれることが多く、テレビのCMなどでも歯周病用の歯磨き粉やデンタルリンスが紹介されており、耳慣れている方も多いでしょう。
歯槽膿漏の典型的な症状は、歯ぐきの腫れと出血です。これは歯に付着したプラークという細菌の塊に棲みついた歯周病菌など出す毒素により、歯ぐきに炎症が起こります。悪化すると歯ぐきに膿が溜まり、ひどい口臭や歯のグラつきなどといった症状が起こり、最終的には歯が抜けたり、残すことができずに抜歯となってしまいます。
歯周病の原因はプラークです。プラークは食べかすから作られる細菌の塊で、虫歯や歯槽膿漏を引き起こす原因物質です。お口のなかには非常に多くの細菌が存在していますが、食べかすの中にある糖分を栄養素にしてネバネバとした物質を作り出し、歯と歯ぐきの境目に付着した細菌の塊です。
お口のなかに歯周病菌の存在が認められると、歯周病菌はプラークに棲みついて毒素を出し、歯ぐきの腫れや出血などの炎症を引き起こします。
つまりプラークが溜まることが、歯槽膿漏を引き起こしてしまうのです。
歯磨きが不十分でお口の中が不潔になることで、歯槽膿漏になる確率が非常に高まることから、プラークは歯槽膿漏の元凶と言えるでしょう。
■歯槽膿漏の予防には、家庭での歯磨きと歯科医院でのメンテナンス
歯槽膿漏は歯ぐきや歯周組織だけに悪影響を与えるわけではありません。歯槽膿漏は、糖尿病や脳梗塞などといった体の健康にも大きく関わることがわかっています。つまり歯槽膿漏はお口の中のみならず全身の健康にも影響する、非常に怖い病気と言えます。
ではこの歯槽膿漏はどのように予防をすべきなのでしょうか。
・家庭での正しいブラッシングによるプラークコントロール
まず何よりも大切なことは、正しい歯磨きを行ってお口のなかを清潔に保ち、プラークがたまりにくい環境を整えることです。
プラークは食べかすの中にある糖分から形成されます。食べかすをきれいに取り除くためには正しいブラッシングと、デンタルフロスなどを使ったプラークコントロールを行う必要があります。
ブラッシングは、ただ何となく行うのではなく、歯と歯ぐきの境目にブラシを当て、汚れをしっかりと取り除きます。
フロスは歯ブラシでは取り除けない細かな汚れもきれいに掻き出すことができるため、歯周病予防には欠かせません。また歯と歯の間のすき間が広めの方は、歯間ブラシが適しているでしょう。
ご家庭での正しいブラッシングをはじめとしたプラークコントロールは、歯槽膿漏予防の基本です。
・歯科医院で定期メンテナンスを受ける
家庭でのプラークコントロールの他に大切なことは、歯科医院での定期メンテナンスを受けることです。定期メンテナンスでは、家庭では取り切れないプラークや、プラークが石灰化した歯石除去を行い、歯槽膿漏を予防します。
また定期メンテナンスを受けてきれいになったお口の中の良い状態を保つこと、そして歯槽膿漏や虫歯などのトラブルを早期に発見し、治療することをも目的としています。
歯槽膿漏から大切な歯を守るためには、家庭でのプラークコントロールと、歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。
歯槽膿漏は虫歯と違って痛みなく症状が進行するため、自覚症状が現れた時は症状がかなり悪化しています。
歯槽膿漏は予防することができます。健やかな歯のためにも、お口の中の環境を整え、定期メンテナンスを受けて予防するようにしましょう。