子供の虫歯が2倍に!?その原因は・・?

  • 投稿日:
  • by

皆さん、こんにちは。タクヤデンタルクリニック歯科医師の野川です。

すっかり季節は進み、寒くなってきましたね。皆さん風邪などひかれていませんか?

先日、ニュースで興味深い記事を見つけました。全国ニュースでも放送されていましたので目にされた方もいらっしゃるでしょうか?

「受動喫煙で子供の虫歯が2倍に、京大チームが発表」

家族の吸うたばこの煙にさらされた子供は、家族に喫煙者がいない子供に比べて、3歳までに虫歯の可能性が2倍になったとの研究結果が発表されたのだそうです。

これは唾液の成分が変化して虫歯の原因菌が集まって歯垢や虫歯ができやすくなる可能性が示されたということです。

はっきりとしたデータによる発表に私たち歯科関係者も興味深く接しました。 そこで、今回は「たばことお口の健康」に関して少しお話したいと思います。

たばこによる健康に対する危険性は多々ありますが、お口の健康に関していえば特に大きいのは「歯周病の危険性」です。

喫煙者は吸わない人に比べて、3倍も歯周病にかかりやすく、また、2倍も歯が抜けているという報告があります。

たばこは・・・ニコチンの血管収縮作用  歯を支える骨をとかす  歯肉の線維化 等々お口の健康を害する要素がたくさんあるのです。たばこを吸わない人の歯肉はピンク色でとても柔らかいですが、たばこを吸う方の歯肉は少し黒ずみがかかり固くなっていることが多いです。これはニコチンによる血管収縮により血がうまく通わず歯肉が固くなっているからです。

そのほかにも、口中不快や味覚鈍麻、口腔がんの罹患率増加など・・

おそらく、喫煙される方はもううんざりの内容かもしれませんが(苦笑)しかし、医療に従事する者として患者さんの健康を考えるためには何度も啓蒙していく必要があると考えています。

禁煙をちょっとでも考えている方がいれば是非この機会に健康を手にいれませんか?

次回からは、この流れにより「歯周病」に関してお話しする予定です。どうぞお楽しみに。

秋の紅葉